第251回桃李12月定例句会披講

選句方法:天地人方式(各3、2、1点)
兼題:山茶花、マスク、プーチン大統領

兼題T 山茶花
兼題U マスク
兼題V プーチン大統領(不言題)

12月15日 (木) 投句開始
12月22日(木) 投句締切 翌日選句開始
12月29日(木) 選句締め切り 
12月31日(土) 披講     

投句: 楽千、素蘭、松風子、素人、英治、柊、芳生、秋童子、翔河川、馬客、明子、春愁、丹仙
選句: 鈴居、楽千、芳生、秋童子、柊、素蘭、春愁、英治、白馬、松風子、馬客、明子、翔河川、丹仙

披講

・12点句

狐火や瞳の奥の深き闇  秋童子
<楽千(地)>
狐火に見入る瞳に底知れぬ謎が渦巻く。

<英治(地)>
趣がある。

<白馬(天)>
あの瞳を見ていると-----。

<馬客(地)>
こわやこわや!。

<明子(天)>
覗いても覗いても見えない本当の心です


・6点句

ただ一人マスクせぬ子やけんけんぱ  楽千
<芳生(地)>


<秋童子(天)>
元気ですね。でも昔の子は、だれもマスクなんかしていなかったと思うのですが。

<白馬(人)>
元気な子の姿が頼もしい。


・5点句

山茶花に明るき声の通り過ぐ  柊
<秋童子(地)>
とても気持ちの良い日ですね。

<松風子(天)>
山茶花の花の色がひときわ映えて見える景です

山茶花の垣根の家の気になる子  素人
<鈴居(天)>
懐かしくホッとします。

<柊(地)>
子どもの好奇心

山茶花の白のしづかに昏れゆけり  芳生
<馬客(天)>
山茶花のある庭の暮れ行く風情は
このようでしょうね。

<明子(地)>
空気の冷たさや、日暮れの早さなど季節感がよく伝わってきます

山茶花の屋敷の不意に売られけり  英治
<楽千(天)>
次に住む人はこの山茶花を残してくれるだろうか。

<素蘭(地)>
  ファミリーツリーさやぐ短日

焼締めに山茶花を挿す静かなり  秋童子
<白馬(地)>
下五が佳いですね。

<丹仙(天)>
さりげなき活け花の所作に出現した寂静感に惹かれました。


・4点句

遊ぶ子のマスク気づけばみな顎に  明子
<素蘭(天)>
ですよね。。。

<丹仙(人)>
作者の子供達への優しいまなざしの連続性を破る小さな驚きが良い。

遅参して退席早し冬の客  馬客
<素蘭(人)>
ながっちりよりましかと…

<春愁(天)>
置き土産は、大寒波

マスクして目と目で交はす微笑かな  丹仙
<楽千(人)>
目は口ほどに物を言う。

<柊(人)>
マスクをしていても目だけは感情を表している。

<松風子(地)>
マスクに隠された顔満面の笑顔が見えてきます

マスクして死んだふりする人ばかり  松風子
<秋童子(人)>
「寝たふり」ではなく「死んだふり」? 一体どんな場面なのでしょう!

<英治(天)>
愉快な句。


・3点句

赤ら引く朝倉山茶花咲くやさや  素蘭
<鈴居(地)>
余韻あり

<翔河川(人)>


おもむろにマスクを取りて反論す  芳生
<松風子(人)>
おもむろな動作にあらわれる感情の抑制が見えてきます

<馬客(人)>
確かにマスク越しの反論じゃ迫力ないよね。

<明子(人)>
やはり本気でものを言う時には、無意識のうちにマスクをはずしていますね

厳然と国盗り話冷まじや  芳生
<柊(天)>
まさに国盗りの談判

百年の後の渋面マスクする  素蘭
<翔河川(天)>


触れたれば山茶花瞬く間に崩れ  明子
<芳生(天)>
実景を詠んでいます。


・2点句

相対す雪解の遠き異邦人  楽千
<翔河川(地)>


寒気団引き随れ皇帝須臾の旅  春愁
<丹仙(地)>
寒気団引き連れ、が良い。須臾の旅ー誠にそういう印象でしたね。

鋭き青き目の黒帯や寒稽古  丹仙
<春愁(地)>
引き分けとはいきませんね


・1点句

山茶花の散りゆく日々や新たなり  丹仙
<鈴居(人)>
来年こそ頑張ろう!‼

山茶花や変わり行く街ひともまた  翔河川
<春愁(人)>
ひとの世の無常

山茶花や老々介護声高く  楽千
<英治(人)>
よくある景。

目が語りマスクにひまな鼻と口  翔河川
<芳生(人)>