投句: | 楽千、素蘭、芳生、春愁、秋童子、鈴居、英治、白馬、素人、松風子、翔河川、馬客、丹仙 |
選句: | 白馬、楽千、芳生、英治、素人、馬客、春愁、素蘭、秋童子、翔河川、松風子、鈴居、丹仙 |
妻一語吾も一語や雪の夜 楽千
抱き抱ふ焼きたてのパン雪催ひ 春愁
皇后の御心如何に初茜 馬客
年立ちぬ憂き世の憂さの晴れぬまま 秋童子
年立つや猫町ならば己時 素蘭
雪の野を一両電車ゆく津軽 素人
葡萄牙譚詩の旅の年立ちぬ 丹仙
寒月や象徴と呼ばるる一生 英治
就任の誓ひ空しき雪催ひ 丹仙
父逝きて暗き天より雪降りぬ 鈴居
ふるさとの雪の匂いよ降る音よ 秋童子
雪被き黙いや深き蛇笏句碑 芳生
衣を正し畳のへりも年立ちぬ 翔河川
贖罪の旅務め上げ冬日和 秋童子
末吉を細き頼りに年立てる 松風子
平成の御代を尽くして寒夕焼 楽千
米国に嵐の予兆年立てり 素人
こんこんの雪を初めて見るをさな 英治
年立つやしづかに据る四方の山 芳生
もののふの八十の書物を試筆かな 素蘭
一向聴牌の人生宜し年新た 春愁