第255回桃李四月定例句会披講

選句方法:天地人方式(各3、2、1点)
兼題:花曇、万愚節、チキンゲーム(不言題)

兼題T 花曇
兼題U 万愚節
兼題V チキンゲーム(不言題)

4月15日 (土) 投句開始
4月22日(土) 投句締切 翌日選句開始
4月29日(土) 選句締め切り 
4月30日(日) 披講   

投句: 素蘭、楽千、芳生、春愁、秋童子、松風子、素人、馬客、鈴居、英治、翔河川、明子、丹仙
選句: 楽千、芳生、白馬、英治、春愁、秋童子、松風子、鈴居、素蘭、馬客、翔河川、明子、丹仙

披講

・9点句

物憂さに繙く一書花曇  芳生
<松風子(天)>
季語の花曇りに照応したフレーズがよし

<素蘭(天)>
  老頭児合戦浦浦の春

<翔河川(天)>



・8点句

生真面目の嘘すぐばれて万愚節   芳生
<楽千(地)>
愚直が大好き。

<馬客(天)>
所詮遊び、これでいいんです。

<翔河川(地)>


<明子(人)>



・7点句

言語野に詩人がひとり万愚節  素蘭
<英治(地)>
ごもっとも。

<春愁(地)>
春や春ですね。さらなるご健吟を

<秋童子(天)>
いいですね、夢のような話です。

ふいに声裏返りたる万愚節  松風子
<芳生(地)>


<英治(天)>
面白い。

<鈴居(地)>
花粉症のせい?


・6点句

端然と峡の奥処の坐禅草  芳生
<春愁(人)>
端然とぽつねんと

<素蘭(地)>
反チキンゲーム?

<丹仙(天)>
そういう座禅草のたたずまいに不思議なる平安を覚えましたので、感謝の意をこめて頂戴した次第。


・5点句

肥後の地震傷癒えぬまま花曇  秋童子
<芳生(天)>
季語が効いています。

<明子(地)>



・4点句

iPS由来の媚薬四月馬鹿  春愁
<白馬(天)>
そんな事は口には出せない。

<鈴居(人)>
Ipsに威力あり


・3点句

一枚が大き土佐の田花曇  明子
<楽千(天)>
大きな田園風景が見える。

戦争といふレアル笑へず万愚節  丹仙
<明子(天)>


地に平和祈る夜明けや復活祭  丹仙
<秋童子(地)>
祈らずにはいられません。

<松風子(人)>
復活祭にふさわしいフレーズ

ほろ酔いの父瞼に浮かぶ花曇  馬客
<鈴居(天)>
温もりを感ず。

行く先は見通せぬまま蜷の道  明子
<春愁(天)>
先行きの見えぬご時世ですね


・2点句

悍馬今馬場に燃え立つ遊糸かな  素蘭
<松風子(地)>
これからはじまる緊張感のある景が見えます

爪を噛む歌の流され万愚節  英治
<芳生(人)>


<翔河川(人)>


花曇今日は1日眠り姫  鈴居
<英治(人)>
そんな気分にも。

<秋童子(人)>
そんな日もあります。

花曇はなびら全部なまえつけ  翔河川
<丹仙(地)>
晴れの日の花でもなく、飛花でもない曇りの日の「花」こそが、種類に解消されぬ個の悲しみを共有できるでしょう。

万愚節ゆえに本音が吐露できる  素人
<馬客(地)>
軽いウソに託して、本心を伝える。あるある。

譲らねば双方破滅花は葉に  素人
<白馬(地)>
日韓米ロ中朝


・1点句

鬼が出て蛇が出て春のじゃんけんぽん  英治
<馬客(人)>
駄々っ子とわんぱく小僧。なんとか諫める大人が居ないか?。

四月馬鹿古希目前の我が身とは  明子
<丹仙(人)>
私の場合は「古希を過ぎたる我が身とは」となりますが、目前であれ直後であれ、なんとなく共感するところがありました。

洗濯の後の昼酒花曇  楽千
<素蘭(人)>
鬼の居ぬ間の酩酊に*

なすことを半ばなしたる花曇  英治
<楽千(人)>
人生の実感はこんなもん。

文書きて晴れぬ心や花曇  松風子
<白馬(人)>
どんな文なのか。