投句: | 素蘭、楽千、芳生、春愁、秋童子、松風子、素人、馬客、鈴居、英治、翔河川、明子、丹仙 |
選句: | 楽千、芳生、白馬、英治、春愁、秋童子、松風子、鈴居、素蘭、馬客、翔河川、明子、丹仙 |
物憂さに繙く一書花曇 芳生
生真面目の嘘すぐばれて万愚節 芳生
言語野に詩人がひとり万愚節 素蘭
ふいに声裏返りたる万愚節 松風子
端然と峡の奥処の坐禅草 芳生
肥後の地震傷癒えぬまま花曇 秋童子
iPS由来の媚薬四月馬鹿 春愁
一枚が大き土佐の田花曇 明子
戦争といふレアル笑へず万愚節 丹仙
地に平和祈る夜明けや復活祭 丹仙
ほろ酔いの父瞼に浮かぶ花曇 馬客
行く先は見通せぬまま蜷の道 明子
悍馬今馬場に燃え立つ遊糸かな 素蘭
爪を噛む歌の流され万愚節 英治
花曇今日は1日眠り姫 鈴居
花曇はなびら全部なまえつけ 翔河川
万愚節ゆえに本音が吐露できる 素人
譲らねば双方破滅花は葉に 素人
鬼が出て蛇が出て春のじゃんけんぽん 英治
四月馬鹿古希目前の我が身とは 明子
洗濯の後の昼酒花曇 楽千
なすことを半ばなしたる花曇 英治
文書きて晴れぬ心や花曇 松風子