投句: | 素人、素蘭、楽千、鈴居、芳生、秋童子、丹仙、英治、翔河川、馬客、明子、白馬、松風子 |
選句: | 楽千、芳生、英治、素蘭、鈴居、春愁、秋童子、素人、白馬、馬客、明子、翔河川、丹仙 |
幟立て信玄の世の風を呼ぶ 芳生
抱き上げて幟に近し子の笑顔 馬客
淀みなき口上聴きて初鰹 丹仙
卓袱台の間へ風通し初鰹 楽千
木漏れ日や筍一つ二つ三つ 楽千
山麓に馬あらはれて武者幟 英治
筍の皮むく指と里の香と 翔河川
炊き立ての筍ご飯大家族 素人
筍や背丈張り合ふ甲斐の嶺々 芳生
生もよし炙りなほよし初鰹 素人
ベランダの強風に耐へ小さき鯉 鈴居
鰹一本包丁一本そして父 英治
鰹切る世の憂さいつか消えてゐし 芳生
三軒が花競う路地鰹切る 翔河川
青空や水にも泳ぐ鯉幟 松風子
鰹船相模の沖の水平線 白馬
兼題と言われて食べる初鰹 鈴居
子等の目を集め削りし鰹節 秋童子
幟杭三人兄弟それぞれに 白馬