投句: | 芳生、素蘭、松風子、白馬、楽千、鈴居、素人、秋童子、丹仙、明子、英治、馬客、春愁、翔河川 |
選句: | 芳生、楽千、白馬、素蘭、英治、松風子、馬客、素人、鈴居、翔河川、秋童子、明子、丹仙 |
日盛を来て少年の歯の白し 楽千
日盛や就活の地図手びさしに 春愁
明日たどる稜線いよよ夕焼けて 明子
深閑と板木の響き日の盛り 芳生
大夕焼け日本人が嫌になり 馬客
甲斐駒の大夕焼見て旅終る 芳生
バザールの路地幾曲がり大夕焼 春愁
三山のほとほと暮れて百合の花 芳生
頑なによそ者拒む百合の花 素人
石庭に物の影なし日の盛 丹仙
独居して百合揺れずして家静か 馬客
ビル群をダリの時計に日の盛り 翔河川
大夕焼この国メルトダウンして 秋童子
日盛りのご不在伝票またも切る 英治
日盛や物売りの声ふと絶えて 松風子
一本の山百合置かる遭難碑 明子
駅までの夕焼けの道を教へられ 英治
鹿の子百合ときに如菩薩ときに夜叉 春愁
巣立ちあり旅立ちしあり百合の家 英治
日盛に動きの止まる交差点 素人