投句: | 春愁、楽千、芳生、素蘭、素人、鈴居、松風子、白馬、英治、翔河川、秋童子、丹仙 |
選句: | 白馬、楽千、翔河川、英治、芳生、松風子、鈴居、秋童子、素蘭、素人、春愁、丹仙 |
かくの如き一生もあらむ花火かな 素蘭
消える間の横顔まぶし手の花火 翔河川
舞台いま行燈のみの虫時雨 英治
行燈も濡れて妻籠に秋雨かな 秋童子
妻に帯締め直されて踊りの輪 春愁
出を待ちて辻々に満つ踊笠 芳生
揺るる灯に思ひ交々盆提灯 春愁
揚花火地獄まで闇震はせて 春愁
縁側で老いたる父母と遠花火 素人
踊りの手皆ばらばらに且揃ふ 楽千
篝火や狭き輪になる盆踊 松風子
大輪の鎮魂花火ひそと消ゆ 秋童子
ビルの間に音なく開く遠花火 翔河川
行燈に溺るる一書長き夜 芳生
遠花火胸に育てて帰りけり 松風子
かき分けて花火の群れを離れけり 英治
妻が居て子を為し線香花火かな 楽千
花火果て山湖しづかに更けゆけり 芳生
ふるさとに過ごす一夜の盆踊り 素人