投句: | 春愁、素蘭、楽千、秋童子、鈴居、ぽぽな、英治、白馬、松風子、翔河川、素人、芳生、丹仙 |
選句: | 楽千、芳生、英治、秋童子、素人、春愁、翔河川、白馬、ぽぽな、素蘭、松風子、丹仙 |
風と来てここと決めたり草の花 翔河川
動かざる猫ひざにおり秋や寒 翔河川
砂山に空と一文字秋寒し 素蘭
甲斐駒の香の匂ひ立つ茸飯 芳生
はんなりは雅びなことば茸飯 春愁
秋寒し指に棘さす竹細工 芳生
秋寒の小皿重ねるときに音 ぽぽな
秋寒や億光年の星が鳴る 楽千
秋寒や心の隅のわだかまり 素人
秋寒の幾星湖に落ちぬべし 松風子
お杓文字に茸貼りつく茸飯 ぽぽな
墓一基影を落とすや草の花 松風子
一言に軽くなる胸草の花 ぽぽな
ニートでも心は軽し草の花 丹仙
あしひきの山に幸あり茸飯 素蘭
茸飯セピアの父母に供えけり 楽千
草の花下校の子らの手話弾む 素人
草の花摘んで老妻少女へと 秋童子
手で裂くは母の教えか茸飯 翔河川
箸探る愉悦に浸る茸飯 松風子
秋寒し宙から見えぬ国境 春愁
秋寒の雲吹貫けて空の青 丹仙
八十坂をいつか越えゐし草の花 芳生