第263回桃李12月定例句会披講

選句方法:天地人方式(各3、2、1点)
兼題:臘八 、クリスマス、年惜しむ

兼題T 臘八
兼題U クリスマス
兼題V 年惜しむ

12月18日 (月) 投句開始
12月24日(日) 投句締切 翌日選句開始
12月31日(日) 正午選句締切り 
12月31日(日) 夜披講     

投句: 楽千、白馬、素蘭、英治、殆繁、春愁、秋童子、翔河川、明子、丹仙
選句: 春愁、英治、秋童子、素蘭、翔河川、白馬、明子、丹仙

披講

・8点句

僧の子も神主の子もクリスマス  英治
<春愁(天)>
神の愛は遍く・・・

<秋童子(地)>
日本ではみんなで楽しむイベントになってしまい。

<白馬(天)>
宗旨に関係なく子供たちにとって楽しい日。

日も月も我も旅人年惜しむ  丹仙
<秋童子(天)>
万物は生々流転。

<素蘭(地)>
さはさりながら陶淵明「雑詩其一」
  及時当勉励
  歳月不待人

<明子(天)>
芭蕉を思わせる句ですね。


・5点句

寂光に躓く女臘八会  楽千
<英治(天)>
含蓄のある句。

<丹仙(地)>
大原の寂光院をめぐる物語を感じさせつつ、男性の厳しい修行の場でもある成道会を対比させたところに惹かれました。

手帳には記号あれこれ年惜しむ  楽千
<春愁(地)>
何の記号や何の数字・・・失念す

<明子(地)>
自分にしかわからないあれこれです。

<丹仙(人)>
年惜しむ気持ちは「万人に共通でも、手帳に書き込まれた記号には、本人でなければわからない万感の思いが込められているのかもしれませんね。

臘八の粥の微かな酒の香よ  明子
<素蘭(天)>
ほっこりしそう。。。

<翔河川(地)>
酒呑みの性


・3点句

杉しきことばかりなれども定炉しむ  殆繁
<丹仙(天)>
「悪しきことばかりなれども年惜しむ」と読みました。
善悪の彼岸をみつめつつ、悪しきことばかりの苦しみの世を肯定する姿勢に感心しました。

去ぬる年モナリザの皺なほ深む  春愁
<翔河川(天)>
うちにも


・2点句

ニコライの鐘聞く坂やクリスマス  楽千
<白馬(地)>
御茶の水の静かな夜ですね。

宝刀は抜くべし聖樹仰ぐべし  素蘭
<英治(地)>
面白い。

豊漁も豊作もなく臘八会  翔河川
<春愁(人)>


<白馬(人)>
今年は厳しい年でした。


・1点句

仮定法過去もて惜しむ今年かな  素蘭
<英治(人)>
なるほど。

歳時記のめくれを直し年惜しむ  明子
<秋童子(人)>
お世話になって。

しばらくは無言のふたりノエルの夜  春愁
<素蘭(人)>
見つめるのがスマホ画面でないことを祈ります。

のつそりと猫の出てゆく臘八会  英治
<翔河川(人)>
落差

マ梭ノをスKへてリ揩髮゙の咄  殆繁
<明子(人)>
文字化けはしていますが、実感があると思います。