投句: | 鈴居、春愁、楽千、秋童子、素蘭、素人、松風子、英治、翔河川、明子、丹仙 |
選句: | 楽千、松風子、春愁、英治、秋童子、鈴居、素蘭、翔河川、明子、丹仙 |
武蔵野の湧き水滾る入梅かな 丹仙
荒川の鈍く太りて梅雨に入る 翔河川
紫陽花の道に迷うて修道女 楽千
紫陽花を分け行く舟のつのかくし 翔河川
入梅や鱗生え初む心地して 松風子
東京の空は真四角梅雨晴間 楽千
紫陽花の青はふる里ポルトガル 丹仙
梅雨晴れの瀬に老画家の投網打つ 翔河川
干店に紫陽花の鉢神楽坂 明子
紫陽花や即身仏の如く枯れ 秋童子
海色のあぢさゐ愛しシーボルト 春愁
気がつけば音も無く雨梅雨に入る 明子
太陽に虹色の暈梅雨晴間 明子
朝霧に紫陽花香る村の寺 鈴居
独居老なゐの始末の梅雨晴間 英治
入梅や無沙汰の友へ手紙書く 素人