投句: | 楽千、素蘭、しゐ、春愁、秋童子、実生、松風子、明子、素人、鈴居、英治、翔河川、丹仙 |
選句: | 春愁、楽千、しゐ、秋童子、実生、素蘭、松風子、鈴居、英治、素人、明子、翔河川、丹仙 |
街道の名残の榎秋時雨 明子
幼子にもかなしみはあり秋時雨 しゐ
忠犬は微動だにせず秋時雨 丹仙
したいことしないと決めて秋時雨 翔河川
独り居に誰かの気配秋時雨 しゐ
医師またも加齢を言へり秋時雨 英治
幻視今あかあかと火の祭かな 素蘭
仕上がりはムンクの叫び南瓜彫る 春愁
病むひとに火祭りの景ツイートす 英治
秋時雨橋を渡れば昔町 松風子
逆算の余生に拍車秋しぐれ 春愁
涙滲ませ火祭に参じたる 明子
ハロウィン もみの木に 髑髏が揺れる 実生
秋時雨穢土の敵は流し目で 素蘭
かの国の死者たち陽気ハロウィン 明子
くり貫かれ目鼻つけられ南瓜座す しゐ
火祭りの松明闇を焦がしゆく 松風子
火祭やひそと牛若紛れ込む 春愁
秋時雨人影消えし河童橋 秋童子
暗闇にカボチャが嗤ふハロウイン 松風子
誰が誰どこもかしこもハロウイン 英治
ハロウィンの仮装で帰宅園児たち 素人
半平太 濡れて帰れず 秋時雨 実生
火祭や父より継ぎし我が血潮 楽千
火祭りを やりたく思う 外来種 実生