投句: | 素蘭、しゐ、実生、楽千、秋童子、翔河川、英治、素人、春愁、鈴居、明子、丹仙 |
選句: | 実生、素蘭、しゐ、鈴居、英治、春愁、秋童子、素人、翔河川、明子、丹仙 |
被災者を偲び歌会始果つ 秋童子
いつくしき祝詞や歌の始まりぬ 丹仙
病室にひとりパジャマで成人日 翔河川
拘留のまた延びて今朝寒に入る しゐ
さまざまの光躍りて歌はじめ 明子
母音長く長あーく読むや歌始 翔河川
カラフルや成人式も多国籍 秋童子
寒月や今に見てろと仰ぐ窓 英治
独房の雑煮も和風だしなるや 鈴居
麗しや改号の御代歌会始 春愁
さまざまな肌色笑ふて成人式 しゐ
新成人肩に余れる白ショール 春愁
詠唱にしばし聴き入る歌はじめ 素人
くろがねの匙の加減や去年今年 素蘭
スマートフォン器用に捌き成人日 楽千
リストラの陰で秘め事ゴン狐 秋童子