第278回桃李3月定例句会披講

選句方法:天地人方式(各3、2、1点)
兼題:春愁、亀鳴く、改元(不言題)

兼題または当季雑詠

兼題T 春愁
兼題U 亀鳴く
兼題V 改元(不言題)

3月15日(金) 投句開始
3月22日(金) 投句締切 翌日選句開始
3月29日(金) 選句締切り  
3月31日(日) 披講 

投句: 楽千、しゐ、秋童子、素蘭、春愁、英治、実生、丹仙
選句: 鈴居、実生、しゐ、白馬、秋童子、英治、春愁、素蘭、丹仙

披講

・9点句

春愁を刻みツツツツ心電図  春愁
<しゐ(天)>
とらえどころのないものと思い込んでいた愁いが、明確にグラフ表れるとは。新鮮な驚きと、興味が胸にわききました。
 

<秋童子(天)>
春愁にも波形があったとは!

<英治(天)>
心電図がよい。


・6点句

戦なき御代の続くや春の雷  秋童子
<鈴居(地)>
平和ボケ注意

<白馬(天)>
次の御代も是非そうあって欲しいものです。

<丹仙(人)>
平成は何とか戦はありませんでしたが、次の世はどうなるやら、不安材料がたくさんある。

春愁やジャズに紅茶に無駄話  英治
<鈴居(人)>
落ち着くひとときです。

<しゐ(地)>
何を聴いてみても、何を飲んでみても、何を話してみてもしっくりこず、愁いは深まるばかり……

<春愁(天)>
春のけだるさ

昭和より同居のままの亀鳴けり  英治
<しゐ(人)>
どうか次の時代も、共に末ながくお幸せに。

<素蘭(天)>
不器用に生き満天星の花

<丹仙(地)>
改元で、三代にわたり同居を続けた亀君にも一鳴きしてほしいところ。

ややこしき節目に生まれ四月馬鹿  楽千
<実生(地)>
楽しい

<秋童子(地)>
いま、やきもきしているご家族も多いことでしょう。

<英治(人)>
元号は必要か。

<素蘭(人)>
 法螺と詭弁と揶揄と逃水


・5点句

青春は土手の口笛春愁  楽千
<素蘭(地)>
スマホ無き時代の…

<丹仙(天)>
「土手の口笛」がノスタルジアを誘いますね。
ます。


・3点句

春愁とは言い得て妙や夕間暮  しゐ
<実生(天)>
言われてみれば。


・2点句

亀鳴くや津波の街の埋もれ消ゆ  秋童子
<白馬(地)>
災害対策に費用を惜しまずに、良い政治を行って欲しいですね。

亀鳴けば三千世界起ちて醒む  丹仙
<英治(地)>
情感がある。

風説に朝日元年四月馬鹿  素蘭
<春愁(地)>
朝日・・・いいですね


・1点句

居酒屋に雨宿り人亀鳴けり  楽千
<実生(人)>
真砂女の句を思い出した。

春愁や明日なお見えぬ避難先  秋童子
<春愁(人)>
明るい未来を祈りたい

何故だろう平成が急に愛おしい  しゐ
<秋童子(人)>
すべてを見届けてきただけに。

平成は昨日のことか万愚節  丹仙
<白馬(人)>
明日から元号が変わりますね。