投句: | 白馬、素蘭、しゐ、鈴居、松風子、楽千、実生、素人、翔河川、英治、秋童子、春愁、明子、丹仙 |
選句: | 楽千、しゐ、英治、実生、素蘭、松風子、白馬、春愁、翔河川、秋童子、明子、丹仙 |
残る花沈みそこねた月の色 しゐ
春の色卵に絵筆走らせて 明子
飛花残花あの丸帽よ角帽よ 春愁
炎上の果ての聖堂風光る 松風子
原罪は原罪のまま花降れり 楽千
自動ドア残花ひとひら迷い込み 翔河川
残る花遠くへ行く子の笑顔かな 白馬
吾子救ふ藤の花房獄の窓 丹仙
灰燼に連なり祈るパリの春 英治
キーン氏の不在しみじみ残花揺る しゐ
外堀を埋め内堀を埋め残花 素蘭
ふたたびの別れなき道残花して 松風子
平成の皿に令和のカレー盛る 英治
令和見ず桜満開知友去る 実生
水源の山に出会ヘる残花かな 明子
葉隠れの密かな宴残花かな 秋童子
バス停のベンチにひとつ残り花 翔河川
未練とも健気ともみゆ残花かな 素人
告げること告げて残花の道に入る 英治
春の泥洗足式の夜を待つ 丹仙
令の字に馴染めぬ令和春愁 明子
令和来てライダースーツでいざ行かん 鈴居