投句: | 素蘭、素人、楽千、英治、しゐ、秋童子、白馬、鈴居、春愁、実生、松風子、明子、翔河川、丹仙 |
選句: | 白馬、素人、英治、素蘭、楽千、実生、松風子、春愁、しゐ、翔河川、鈴居、秋童子、明子、丹仙 |
篝火の爆ぜて鵜飼の始まりぬ 素人
人生を軽るめに生きて単衣かな 楽千
梅雨晴れ間バケツ叩いて牛を呼ぶ 楽千
梅雨さむし殉教の碑の切支丹 丹仙
くくられて俳誌捨てられ梅雨晴間 英治
早暁の静寂にもやう鵜飼舟 翔河川
鵜飼舟水の命のまた哀れ 楽千
貨物船曳航されて梅雨の朝 翔河川
軽き身をなほ軽くして単衣かな 英治
原つぱに児らの弾けて梅雨晴れ間 秋童子
テレビてふ悲しき玩具梅雨に倦む 春愁
お点前の単衣の肩の細みかな 丹仙
千年の重み烏帽子に鵜の篝 春愁
単衣着て風通り行く森の午後 翔河川
見るほどに身につまされし鵜飼かな 秋童子
梅雨なれば蓑笠纏ふ六地蔵 素人
単衣帯をんなが惚れる女形 春愁
上げし鵜に鮎を一匹鵜飼果つ 明子
鵜飼果て闇は波音ばかりなる 松風子
押し黙る児の涙拭く単衣袖 しゐ
信長に似たる鵜匠の捌きかな 丹仙
老婆心ながらさながら鵜舟かな 素蘭