投句: | 楽千、素蘭、春愁、白馬、しゐ、実生、秋童子、松風子、翔河川、鈴居、丹仙、明子 |
選句: | 楽千、鈴居、春愁、松風子、秋童子、しゐ、白馬、翔河川、実生、英治、素蘭、明子、丹仙 |
炊きあがる南瓜ほっこり獺祭忌 春愁
水澄んで胸のつかえのふと軽く 秋童子
村二つ呑んでダム湖の水澄めり しゐ
言語野に漢遊ばせ獺祭忌 素蘭
文机の切欠き撫づる獺祭忌 明子
十六夜や金波銀波の湖に寄す 楽千
十六夜の被災の街よ闇の底 秋童子
ひとしれず山の泉の水澄みて 翔河川
オカリナの節哀しきや水澄めり 楽千
棹入れて水澄むなかを渡し船 松風子
停電と断水の夜々獺祭忌 しゐ
枕辺に並べし画帳獺祭忌 丹仙
また一人指さしてゆく十六夜 しゐ
水澄むやうろくづ光りつつ走り 明子
水澄むや昔小川に小さき魚 白馬
十六夜雲間に動かぬ空のあり 白馬
獺祭忌まだ指折って句を作る 楽千
十六夜や逢ふも別れのはじめとて 松風子
十六夜や別れのことば言ひそびれ 春愁
虚飾なき子規の墓石や獺祭忌 秋童子
今日あれど明日なきいのち獺祭忌 松風子
水澄むや進行形で語る恋 素蘭