第286回桃李11月定例句会披講

選句方法:天地人方式(各3、2、1点)
兼題:冬晴、大嘗祭、フィギュア・スケート(不言題)

兼題または当季雑詠

兼題T 冬晴
兼題U 大嘗祭
兼題V フィギュア・スケート(不言題)

11月22日(金) 投句開始
11月29日(金) 投句締切 翌日選句開始
12月 6日(金) 選句締切り  
12月 7日(土) 披講     

投句: しゐ、楽千、素蘭、実生、秋童子、英治、翔河川、春愁、鈴居、丹仙
選句: 英治、楽千、実生、しゐ、素蘭、翔河川、秋童子、鈴居、春愁、丹仙

披講

・13点句

横たわる母の頬骨冬日差す  しゐ
<英治(人)>
実感。

<実生(天)>
8年前に亡くなった母を思い出してしまった。ベットから良く庭を見てたっけ。掛け布団の上に
猫が眠ってた。

<素蘭(天)>
市井にあって神々しく

<翔河川(地)>
看取った日

<鈴居(人)>
歳のせいでしょうかどうしてもこういううたに美んを感じます。

<丹仙(天)>
老母の介護の冬の日、束の間のひと時の情景を思い浮かべました。冬日の微かな光と暖かさが、介護に疲れた子に慰めを与えます。


・8点句

冬晴れの用事なき身の遠出かな  英治
<翔河川(天)>
ないけど

<秋童子(天)>
あまりに気持ちがよくて、つい。

<春愁(地)>
時間長者のまわり道


・7点句

教皇とヒロシマナガサキ冬の雨  しゐ
<秋童子(地)>
冷たい雨に濡れながら、大事なメッセージを何度も世界に向けて発信してくださいました。

<鈴居(地)>
教皇の暖かさが伝わる巡行でした。

<春愁(天)>
歴史的快挙


・6点句

闇汁を喰らうが如し大嘗祭  秋童子
<英治(天)>
何か惹かれる。

<実生(地)>
確かに、闇汁、裏を返せば恐怖感。いつまでも象徴でおられるように。

<翔河川(人)>
ごった煮か見えないのか


・5点句

寒晴れやあと幾歳まで生きやうか  春愁
<楽千(人)>
自分の実感と重なりました。

<しゐ(地)>
どうか、幾歳までも。

<秋童子(人)>
このご本人、元気溌溂なればこそ。

<丹仙(人)>
自分の余命がどれ程のものかは、全くわかりませんが、冬の日の光に任せた方が良さそうです。


・4点句

冠者独り氷上に舞ふ愉楽かな  素蘭
<実生(人)>
3か4にしょうか迷ってしまった。カメラマンが男だから、自然と目に入る、でも羽生さんを見ていると4かな。愉楽でないとできないと思った。句のセンスいいな。私はまだまだだ。

<鈴居(天)>
ひんやりした空気、静けさにわれも想う。

冬晴の普通の日々を冒険す  翔河川
<英治(地)>
そんな心境に。

<素蘭(人)>
前頭前野が活性化しそう

<春愁(人)>
チャレンジ精神


・3点句

冬晴に埴輪作りし縄文人  翔河川
<楽千(天)>
古代の汚れ無き大空の下にいれば邪念無き顔が生まれる。

冬晴や今日はくつろぐ白き峰  秋童子
<しゐ(天)>
高い山には真っ白な雪と澄んだ青空がよく似合う。「今日は」と言ったところに、くつろぎの豊かさを感じる。


・2点句

冷まじやしばし音なき大嘗祭  英治
<丹仙(地)>
おそらく沈黙の秘儀というのが本来の大嘗祭でしょう。テレビ中継などには馴染まない。

冬晴れて背筋伸ばすや徘徊士  楽千
<素蘭(地)>
剣豪の横顔が髣髴と…

目眩めくルッツあざやか六花の精  春愁
<楽千(地)>
何故か女子の演技だけ見るワタクシであります。


・1点句

冬晴やフランチェスコの時の鐘  丹仙
<しゐ(人)>
このたびは、ことさら胸に響きます。