投句: | 楽千、しゐ、風子、英治、素人、素蘭、翔河川、丹仙、春愁、秋童子、実生、明子 |
選句: | 春愁、楽千、しゐ、鈴居、英治、素人、風子、秋童子、素蘭、翔河川、実生、明子、丹仙 |
花守の人出なき世をかなしめり 英治
食卓が仕事のデスク春の昼 明子
空に地に日は満ち満ちて復活祭 明子
筍のレシピが増えて家仕事 翔河川
教皇の瞳寂しげ復活祭 秋童子
手にマウスときに耳掻き蝶の昼 春愁
「に志かわ」の食パン二斤復活祭 風子
路地の奥洩れ日ひとすじ復活祭 春愁
軽々と斜面を伝い桜守 翔河川
宴なき年もいくたび桜守 秋童子
学生も教師も遠き五月かな 丹仙
花守の萼散る道を掃き清め 実生
花守の帽子のロゴはエヌとワイ 翔河川
花守や大樹の幹に風の錆 楽千
コロナ禍やスマホにて聴く復活祭 丹仙
読み返す『死海のほとり』復活祭 しゐ
ロボットのぐにゃぐにゃ体操の日永 風子
白妙のコロナ齝む大人の春 素蘭
天狗巣の増ゆるを嘆き桜守 明子
春寒し家族悲鳴のテレワーク 秋童子
モニターに部長の笑顔水温む 楽千