投句: | 鈴居、風子、楽千、素蘭、しゐ、水、春愁、素人、実生、英治、翔河川、秋童子、明子、寿美子、丹仙 |
選句: | 楽千、風子、英治、寿美子、春愁、実生、秋童子、素人、しゐ、鈴居、水、翔河川、明子、素蘭、丹仙 |
一村の人の無口や出水跡 英治
江戸の町出入り御法度油照 秋童子
棒アイス手に手に囲む詰め将棋 英治
へぼ将棋ざる碁で楽し夕端居 素蘭
天井をマス目に将棋梅雨籠り 春愁
Stay! Go! 号令ばかり増えて夏 しゐ
川からす早瀬の石を桂馬飛び 寿美子
方舟の乗り場よいずこ梅雨出水 春愁
絽の羽織着て軽やかに若き棋士 明子
一歩出す足掬われて男梅雨 風子
夏衣その棋士の指の細きこと しゐ
八代亜紀聴いて出掛ける夏の旅 楽千
惑星の水暴れ出す梅雨出水 楽千
患者数のグラフ横目に夏の旅 明子
夏籠や穢土にコロナの疫ありて 素蘭
ネットにて旅行三昧夏の籠もり 丹仙
水くぐる鳥楽しげに出水川 風子
「命しか残らなかった」と出水あと しゐ
稲びかり飛車成捨てし詰め将棋 丹仙
官僚の浅知恵民の怒る夏 素人
17歳未知の高みへ夏将棋 秋童子
ステテコの親父ひとりの将棋うつ 風子
負けました唇をかみ夏果てる 素人
ままならぬ治山治水や梅雨出水 素蘭