投句: | しゐ、素蘭、寿美子、春愁、実生、楽千、鈴居、風子、英治、秋童子、翔河川、水、明子、素人、丹仙 |
選句: | 寿美子、しゐ、秋童子、水、実生、風子、春愁、英治、翔河川、鈴居、明子、素蘭、丹仙 |
子に告げぬかなしみもあり秋の雨 しゐ
秋刀魚焼く育児休暇や割烹着 楽千
つま先の先の遠さやいわし雲 鈴居
グラウンド・ゼロの陳述鰯雲 素蘭
ステッキは父の形見や鰯雲 楽千
走れ走れウーバーイーツ秋黴雨 春愁
秋雨や学童保育は灯ともして 明子
休暇果つ先達の説くひも理論 素蘭
聞法の旅は何処まで鰯雲 丹仙
仰ぎ見る空いっぱいに鰯雲 素人
秋雨や棋士は盤より眉揚げて 丹仙
地にありて無縁仏に鰯雲 英治
まだほてり残りゐる街休暇明け 明子
冥土まで休暇が続く彼岸花 実生
秋の雨五百羅漢の泣き笑ひ 素人
秋雨に大根の苗間引きする 実生
鰯雲アナログ居士で生きてゆく 春愁
ディスタンスなほ保たれて休暇明く 英治
翔猿や猿飛のごと秋土俵 水
持て余す夜の深さや秋休み しゐ
鰯雲資材置場に山羊飼はれ 明子
トラウマを持つ子と暮らし秋の雨 楽千
鼻唄は今日も寅さん鰯雲 しゐ