投句: | 万歩、春愁、素蘭、風子、白馬、やんま、実生、しゐ、寿美子、鈴居、英治、翔河川、素人、秋童子、明子、丹仙 |
選句: | 万歩、寿美子、英治、しゐ、鈴居、秋童子、素蘭、風子、実生、素人、春愁、翔河川、明子、丹仙 |
嗅覚も味覚もありて去年今年 しゐ
炊き出しに並ぶ母子あり去年今年 秋童子
手洗ひの習ひとなりぬ去年今年 万歩
戦なき世を成人の日の子等に 寿美子
鬼やらふ漫画映画に涙して 英治
子の着るは市松模様喧嘩独楽 明子
成人の日その頃吾は故郷になく 白馬
成人を祝う子も無し集落に 実生
推敲を重ぬる句あり去年今年 明子
インバネスの少年ピアスを揺らす 風子
去年今年明けない夜のある如し 風子
純愛の兄と妹や春の浜 やんま
ちはやぶる紙と鉛筆去年今年 素蘭
姑在れば百寿の冬となりしもの しゐ
触れるもの鋭く寒きものばかり 万歩
悲しみを掬うが如く冬の星 秋童子
そこここにウイルスのなほ去年今年 英治
でくまわし何が心をつかむのか 素人
叡智愛Jターンせよ成人の日 素蘭
コロナ過の成人の日や臍を噛む 素人
集ふこと叶はぬ儘や去年今年 春愁
ショール白肩に余れる二十歳の歩 春愁