投句: | 万歩、白馬、春愁、素蘭、しゐ、楽千、水、鈴居、寿美子、秋童子、英治、翔河川、明子、実生、風子、丹仙 |
選句: | 鈴居、春愁、風子、寿美子、実生、英治、しゐ、秋童子、翔河川、明子、素蘭、水、丹仙 |
春立つや母の名のある花鋏 明子
さり気なく父母さりげなく大試験 春愁
梅一輪試験日の子の振り向かず しゐ
氷河剥離して沈黙の春たちにけり 丹仙
立春の曲尺で掻く背中かな 英治
試験管立てて倒して卒業す 白馬
立春の風が舵とるハイウエイ 風子
春立ちぬにわか床屋を縁側に しゐ
森少し大きくなりて春来たる 翔河川
立春や書いてまた消す予定表 秋童子
啓蟄や出るに出られぬ籠の爺 水
新刊のインクの匂ひ春立ちぬ 春愁
禍霊(まがつひ)に抗ふための種を撒く 万歩
恐ろしや我が認知度の大試験 秋童子
順番を待つは逃水追ふごとく 明子
見えぬ敵はがゆい味方冴返る 風子
堤行くひとカラフルに春立てり 翔河川
七回目の試験に挑む梅の花 風子
焼印を捺さるる列につく余寒 英治
ワクチンを受けるも辞めるも命がけ 白馬