投句: | 素蘭、寿美子、やんま、春愁、しゐ、素人、万歩、秋童子、実生、英治、翔河川、風子、明子、丹仙 |
選句: | 英治、春愁、風子、しゐ、万歩、実生、秋童子、素蘭、翔河川、寿美子、明子、鈴居、丹仙 |
薔薇にほふ棺の蓋をとづる刻 寿美子
ベランダも我が空として鯉幟 明子
谷戸の天競ふものなき幟かな 春愁
朝晴れてコップに一輪バラ挿して 翔河川
鯉のぼり子の命日の近づけり しゐ
コロナ禍も大口開けて鯉幟 秋童子
潮騒の能登の陣屋に幟立つ 寿美子
梅雨寒やデジタル難民てふ存在 明子
青空をひたすら泳ぐ鯉のぼり 素人
華厳寺の左右の柱や聖五月 素蘭
定まらぬままの接種日梅雨に倦む 春愁
ワクチンに関はりなしと蟻走る 寿美子
ワクチンのかくも迷走五月闇 秋童子
天草の古城の跡や幟立つ 丹仙
丼池は糸へんの街鯉幟 素蘭
薔薇アーチ潜りて十字切る童女 丹仙
人嫌ひサクラも嫌ひ白薔薇 素蘭
薫風の丘に村あり幟立つ やんま
三代の女花摘む薔薇の家 秋童子
接種後の卯の花腐たし蟄居かな やんま
庭の薔薇剪り届けたし母生きよ 明子
薔薇一輪大人食堂卓上に しゐ