投句: | 春愁、鈴居、白馬、やんま、万歩、実生、寿美子、翔河川、素蘭、しゐ、秋童子、英治、明子、素人、風子、丹仙 |
選句: | 英治、鈴居、万歩、春愁、しゐ、実生、素蘭、秋童子、翔河川、寿美子、やんま、風子、素人、明子、丹仙 |
洗ひ場の跡ある流れ蛍飛ぶ 明子
九十九橋渡れば異界蛍飛ぶ 素蘭
蛍の夜シャボンの匂ふ男の子 寿美子
青梅雨の匂へる島の泉かな 丹仙
時の日や電子レンジに呼ばれをり 寿美子
時の日や叩けば動きだす時計 春愁
八十歳の傘の重さや梅雨に入る やんま
あしばやに過ぎゆく日々や水すまし 風子
かみ合わぬ会話の行方梅雨籠り しゐ
誰がために開く五輪や梅雨寒し 秋童子
梅雨の蝶日向に翅を拡げけり 明子
ファミレスの日替わりランチつゆの晴れ 翔河川
父母の手を握り連れ出す蛍の夜 素人
彷徨へる龍馬のをんな梅雨の蝶 春愁
時の日は時を惜しみて過ごしけり 万歩
時の日やガキ大将の訃報聴く しゐ
時の日や遅刻ばかりの少年期 素人
時の日や天使正時に鳴らす鐘 明子
初ほうたる清少納言筆を止む 春愁
さがしもの見つからぬまま梅雨に入る 翔河川
時の日の鐘ごんと鳴る寛永寺 やんま
時の日や孫歌う歌古時計 実生
残されていよよ一人の蛍狩り 英治
ほうたるを呼んでみたしと思ふ夜 万歩
蛍飛ぶ金のぬいとり宵闇に しゐ
世の囃すパンダ誕生梅雨晴間 英治
カピバラに前歯が二本あけの梅雨 風子