投句: | 春愁、寿美子、やんま、素人、実生、風子、丹仙、秋童子、翔河川、しゐ、英治、明子、素蘭 |
選句: | 鈴居、風子、しゐ、春愁、やんま、秋童子、実生、英治、寿美子、明子、翔河川、素蘭、丹仙 |
終戦日神宮球場無観客 英治
朝顔の明日咲くつぼみ数へをり 素人
問われても語れぬ父よ敗戦忌 秋童子
秋出水地球の壊れゆく兆し 素人
アフガンのゆくえを祈る終戦日 風子
降りやうに怯えてゐたり秋の雨 明子
あさがほ白下町気質受け継ぎて 春愁
朝顔の昇り行く手の深き空 しゐ
かなかなや顔に眼のみの黙示録 英治
少女らの預言どおりや氷河消ゆ 丹仙
痛いほど蒼すぎる空敗戦忌 春愁
唐箱に恩賜の煙草終戦日 寿美子
土塊に鳥の骸や処暑の雨 風子
畑より戻る朝顔萎む頃 明子
朝顔に傘さしかける雨三日 寿美子
スパイの妻と呼ばれし祖母や敗戦忌 しゐ
そそくさと来て朝顔のごみ置場 英治
空仰ぐばかり八月十五日 明子
朝顔や思い通りに生きるひと 翔河川
朝顔や千代尼の見たる神のわざ 丹仙
ひび割れの地球の吐息荒南風 春愁
星飛ぶや白亜の地球明日の地球 素蘭