投句: | やんま、寿美子、鈴居、しゐ、素蘭、秋童子、素人、実生、英治、翔河川、明子、春愁、風子、白馬、丹仙 |
選句: | 寿美子、風子、鈴居、やんま、春愁、素人、実生、しゐ、白馬、秋童子、英治、素蘭、翔河川、丹仙、明子 |
十六夜の妻の歩幅で歩みけり やんま
十六夜や人遠ざけて人を恋ふ 寿美子
落書きの壁にとび散る割れ柘榴 風子
露地に眠る子らアフガンの秋深む しゐ
十六夜の月を愛でをり友白髪 素人
すさまじや誤爆に消ゆる子の命 寿美子
生き抜きし大正昭和草の花 春愁
十六夜手摺の肘の心地良き 鈴居
十六夜や狐に化かさるる辺り 英治
茶の湯とは生死の作法草の花 丹仙
名も知らぬ草花愛づる旅鞄 やんま
ふるさとは目路の限りに草の花 しゐ
身に入むや怯え飢える児傷付く児 秋童子
草の花スケッチブック使い切る 素人
草の花摘む子等もなく風渡る 白馬
草の花そこは雀の終の地に 寿美子
テンジュクの風に運ばれ草の花 翔河川
遺されし父の日記よ草の花 明子
控え目に小さく健気に草の花 秋童子
鎌の手を止めよと指示する草の花 実生
タリバンの砂漠を照らす名月や 鈴居
米兵のともかく去りて十三夜 英治
無辜の民苛政に惑ひ龍渕に 春愁