投句: | 万歩、鈴居、白馬、しゐ、英治、素人、素蘭、秋童子、風子、実生、寿美子、春愁、翔河川、丹仙 |
選句: | 万歩、風子、春愁、素人、鈴居、寿美子、翔河川、秋童子、素蘭、英治、しゐ、実生、白馬、丹仙 |
教卓の牛乳壜に野菊かな 素人
吉報は空より来る菊日和 風子
死者の日やオルガンのみのレクイエム 丹仙
白菊を箸の枕に非時の膳 寿美子
んだんだと独りごつとも菊の中 素蘭
浜菊や忽と消えゐし海の家 万歩
火祭り果つ一番星の糸杉に 春愁
火祭や漢意気地の仁王立ち 寿美子
火祭や篝火爆ぜて闇深し 素人
水澄むやワクチンという免罪符 春愁
許されてかく居酒屋に秋惜しむ 英治
貫きて語り継がれる菊の恋 実生
穭田の先に友病む家のあり しゐ
闇を食う白菊の鉢路地裏に 翔河川
菊持ちて八事の道を行き戻り 鈴居
二本指立ててこころも秋晴るる 万歩
初冬の海へアマビエ去りゆけり 風子
免許証返上の車庫菊大輪 春愁
ライバルをまず褒め殺す菊花展 秋童子
切支丹隠れし墓の菊白き 丹仙
感染者ゼロの切願神の旅 しゐ
火祭りに今年の禍燃してゆく 鈴居
息子にはアンダースロウで菊日和 翔河川