投句: | 万歩、鈴居、素蘭、やんま、春愁、しゐ、実生、秋童子、白馬、明子、翔河川、寿美子、丹仙、風子 |
選句: | 風子、寿美子、鈴居、実生、やんま、白馬、しゐ、秋童子、素蘭、明子、翔河川、春愁、丹仙 |
病む友に哀しき嘘や初閻魔 やんま
サイボーグめく節々や寒の入 万歩
一管の笛愛しめり寒昴 素蘭
憂き世にも調べのどけし歌始 秋童子
寒行の声山門を下り来たる 明子
今日といふ命賜わり寒の水 やんま
讃美歌に憧れしころ春の雪 風子
願い事また一つ増え初詣 秋童子
茜空切り裂く影絵寒木立 秋童子
朝寒にざくざく音と茜空 実生
逆のぼるトンガの波や寒の川 しゐ
水底の日差しのゆらぎ寒明くる 寿美子
寒に入りとがって甘し金平糖 翔河川
防人の妻恋ふ歌や磯菜摘 寿美子
ジャケットにカッパ重ねて寒衣 鈴居
初弥撒やヨセフとなりて赤子抱く 丹仙
初雪や大東京は不甲斐なく しゐ
古くなり新しくなり初日の出 翔河川
寒鯉の泳ぎ忘れて池の底 翔河川
野の狐穴より出でよ寒施行 丹仙
見舞うこと増えて分厚く初便 しゐ
ライバルは内なる己れ初鏡 春愁