投句: | 寿美子、素蘭、実生、しゐ、白馬、翔河川、鈴居、風子、明子、春愁、丹仙 |
選句: | 風子、英治、寿美子、しゐ、鈴居、素蘭、明子、翔河川、丹仙 |
かたつむり殻に銀河の渦誌す 丹仙
十薬の風の通へる外厠 寿美子
時の日や終末時計また進み 明子
漏刻の頃より流る畦の水 鈴居
どくだみ咲く闇に無数の十字持て しゐ
時の日や銀座は闊歩するところ 素蘭
軒下に十薬干して住みつげり 明子
軒先に十薬吊す未亡人 風子
花十薬重き荷背負ひジャンバルジャン 春愁
帰り来ば木戸十薬にふさがれて 翔河川
かたつむり家付娘の母は老ゆ しゐ
少女駆け来るででむしを手に這はせ 明子
葉をつたい天めざし行く蝸牛 翔河川