投句: | 英治、風子、素蘭、明子、白馬、実生、しゐ、素人、鈴居、春愁、翔河川、寿美子、秋童子、丹仙 |
選句: | 寿美子、英治、素人、しゐ、春愁、実生、鈴居、風子、明子、素蘭、秋童子、翔河川、丹仙 |
雨あがる熱田の杜の良夜かな 素蘭
コスモスや見え隠れする子の頭 明子
炭坑節つぶやき仰ぐ良夜かな 白馬
あそび田の風の饒舌秋ざくら 春愁
老いてまたヨット一人の良夜かな 丹仙
休耕を強いられし田に秋桜 しゐ
はらからもつつがなくあり良夜かな しゐ
静寂に座す共白髪良夜かな 秋童子
どこまでも道の両側秋桜 素人
秋桜を一本捧げ告白す 白馬
「国葬」に値上がる花や秋彼岸 しゐ
再会を約した駅の秋桜 寿美子
王冠を尊ぶ人々邪心無く 白馬
厭離穢土大きな月の昇りけり 寿美子
手術して得たる七年余の良夜 英治
民かくも慕う国葬天高し 秋童子
外つ国の乙女の琴や秋桜 丹仙
うそ寒や国葬にもある真と偽と 明子
庭石のしらじら丸く良夜かな 明子
まやかしの笑顔の遺影かまど馬 素人
世の中は勝つてなんぼや蚯蚓鳴く 寿美子