投句: | 春愁、寿美子、素人、白馬、しゐ、英治、秋童子、素蘭、実生、鈴居、風子、翔河川、丹仙 |
選句: | 風子、鈴居、寿美子、素人、秋童子、しゐ、実生、素蘭、英治、春愁、翔河川、丹仙 |
着ぶくれて月さへ食らふ地球(ほし)に立つ しゐ
日溜りにすこし華やぐ帰り花 風子
集ひしも何れが恩師木の葉髪 春愁
天下布武夢と消えゆく冬の月 丹仙
亡き父の齢超えけり木の葉髪 丹仙
赤黒き月食を経て冬に入る 英治
返り花愛ほし一度きりの今 春愁
拾得の佩ける箒や木の葉髪 素蘭
立冬や蝕まれゆく通夜の月 風子
抗ふもひとりよがりか帰り花 素人
帰り花中野荻窪あたりでも 翔河川
帰り花ピンクのルージュ貰ひけり 寿美子
木の葉髪昔感じぬ事ばかり 鈴居
こんな日は竜馬呼ばうか月見酒 春愁
青春のあの黒髪よ木の葉髪 秋童子
月欠けてあなは何処で次見るや 鈴居
天空を歩く寒かろうなぁお月さん 実生
西坂の地に祈りけり帰り花 丹仙
まじまじと鏡の中の木の葉髪 風子
老残も筵旗立て狂ひ咲き 秋童子
帰り花早い遅いは人の世も 翔河川
木の葉髪そっと隠してハンチング 白馬
ワクチンを打てども打てども返り花 鈴居