投句: | 素蘭、しゐ、寿美子、春愁、素人、白馬、風子、鈴居、実生、丹仙、秋童子、翔河川、明子 |
選句: | 春愁、白馬、風子、しゐ、鈴居、実生、寿美子、秋童子、翔河川、素蘭、素人、明子、丹仙 |
蝮酒ちちの遺品と言はれても 寿美子
蝸牛おのれを知るはおのれだけ 翔河川
スロー且つミニマムライフ蝸牛行 素蘭
父の日よ叱られたくて小石投ぐ 春愁
AIの世にも悠々蝸牛 秋童子
かたつむり一歩進めば一歩過去 春愁
金槌に錆少し浮き梅雨に入る 明子
天の底抜けて列島梅雨入かな 秋童子
エンジンの唸る山坂梅雨の入 風子
せっかちは理解できない蝸牛 風子
父の日に我の事かと立ち止まる 実生
父の日や宅配便が娘から 素人
老松に苔鮮らかに梅雨入かな 素蘭
咳をして一人目覚めし梅雨入かな 丹仙
父の日や嬰児抱く聖家族 丹仙
父の日やサファリールック似合う人 風子
猫なくす心の中は蝸牛 実生
かたつむりブロック塀を斜交ひに 明子
父の日や知らぬ振りして気もそぞろ 秋童子
父の日を死の床にありし父のこと しゐ
ひたすらに前へ前へと蝸牛 素人