投句: | 白馬、寿美子、素蘭、しゐ、春愁、風子、丹仙、秋童子、翔河川、明子、素人、実生 |
選句: | 風子、実生、春愁、寿美子、しゐ、素人、秋童子、明子、素蘭、翔河川、丹仙 |
生くるとは残さるること花野径 寿美子
御手洗の柄杓が戻る水の秋 風子
貨車の数かぞえて日暮れ大花野 風子
イーゼルを立てて花野に未完の絵 素人
スキップや今更ながら夜学生 素蘭
玉子かけご飯かき込む夜学の子 明子
小流れに音の戻りて水の秋 しゐ
晩学の書に目を凝らす夜学の灯 寿美子
明け渡す部活教室夜学子へ 春愁
秋水や一朶の雲の映り込む 素人
秋水を諸手で掬い空に投ぐ 白馬
真直なる国境の悲話水の秋 素蘭
コンビニに夜学の子らの集ふ刻 しゐ
追い播きを追い播きをして秋の水 実生
鼻眼鏡ちびた鉛筆夜学かな 秋童子
飛行船着地花野の真ん中に 明子
貧しき師友なるイエスを説く夜学 丹仙
夕花野トトロ親子の小走りに 春愁