投句: | 寿美子、春愁、白馬、風子、素蘭、素人、しゐ、実生、秋童子、明子、翔河川、ヨアヒム、丹仙 |
選句: | 白馬、しゐ、素蘭、素人、風子、ヨアヒム、翔河川、実生、秋童子、明子、丹仙 |
一身に闇引き寄せて蛍飛ぶ しゐ
地球とふ天河の貴石濃紫陽花 素蘭
蛍追ふ認知の母のあとを追ふ 素人
武蔵野に湧水多し額の花 明子
短夜や厨の氷生るる音 春愁
蛍の点滅シナプスの伝達 風子
漆黒の闇に希望の蛍かな 秋童子
短夜や校正作業きりもなし 素人
紫陽花の雨に好かれてしどけなく 翔河川
紫陽花やリスボンの海なつかしき 丹仙
洗ひ場の跡に蛍の飛びにけり 明子
短夜を早駆けに過ぐ月白く しゐ
山紫陽花祖眠る村の遥かなる しゐ
明易の新聞配るバイク音 明子
紫陽花の路地を巧みにピザバイク 春愁
安曇野に住まいし祖父母蛍の夜 ヨアヒム
心痛み眠れぬままの短夜かな ヨアヒム
蛍篭残してみんな失せにけり 寿美子
短夜や夢を二度見る時間割 白馬
もののふの耶蘇のクルスや蛍飛ぶ 素蘭