投句: | 白馬、素蘭、寿美子、素人、春愁、風子、実生、しゐ、秋童子、丹仙、翔河川、ヨアヒム、明子、ぽぽな |
選句: | 春愁、素人、寿美子、しゐ、実生、白馬、ぽぽな、翔河川、秋童子、ヨアヒム、素蘭、明子、風子、丹仙 |
冬の日の子の影長く母を待つ 翔河川
介護士へ微笑み返す聖夜かな 寿美子
冬日向籠となる竹削りをり 明子
胸中の奥へ冬日の届かざる 風子
寒空のトーチパレードオスロ燃ゆ 秋童子
祈るために手のひらはあり冬の月 ぽぽな
寒月や金平糖の角の数 素蘭
冬の日を余すことなく浴びて鳥 ぽぽな
いくつもの夜をたくわえ冬日差す しゐ
聖夜とて街はひっそり寝静まる 素人
鶴群れて核無き宙へ飛び立てり 春愁
手作りが織り成す妻の聖夜かな 秋童子
平和の声届かぬ民や冬ざるる ヨアヒム
アッシジの山に賛歌の冬日影 丹仙
遅すぎた春ではあれど被団協 素人
穏やかな冬日や父母の忌に集ふ 寿美子
反核の願ひ輝け寒北斗 寿美子
人々の祈りの重く聖夜更く しゐ
道長とまひろの月も聖夜かな 風子
若き等に託す願ひや冬の星 明子
我が為に贖ふ詩集聖夜かな 明子
杵を持つ孫の手震え冬日さす 実生
午後三時気配の変わる冬日かな 秋童子
聖樹の灯ティファニーブルーの小筐解く 春愁
てくてくと聖夜の灯り月ひとつ 白馬
冬日燦不定愁訴かロダン像 春愁
ムスリムの母子と祝う聖夜かな 丹仙
医者いらずあれこれいはず冬日向 素蘭