投句: | 寿美子、風子、しゐ、素人、白馬、素蘭、秋童子、翔河川、春愁、明子、実生、ヨアヒム、丹仙 |
選句: | 寿美子、風子、しゐ、素人、実生、春愁、秋童子、翔河川、素蘭、明子、ヨアヒム、丹仙 |
磧行く足裏の心地良き五月 明子
金色の獅子の鬣五月来ぬ 素蘭
麦刈や笛にする子の今は無く 白馬
焼跡の黒き聖母や五月来る 丹仙
夫の命日曇りがちなる五月空 風子
麦刈や連山青くたたなづく 春愁
麦を刈る乙女の哀歌ウクライナ 秋童子
衣更竹林に風貝ボタン 翔河川
聖五月ニケの羽ばたくセーヌ河 春愁
床上げをかねて一新更衣 素人
麦刈の地平線までトラックター 風子
雲の群れ五月田を泳ぎ河口へと しゐ
更衣へ昨日を思ひ明日想ふ 春愁
更衣少女産毛を光らせて 明子
穂をなでてまた穂をなでて麦を刈る ヨアヒム
緑葉の日々湧き出づる五月かな 秋童子
民主主義右往左往の衣更 風子
麦刈るや湖東は観世音の里 素蘭
麦を刈る一番星も黄金色 明子
暑がりの順に我が家の更衣 秋童子
衣更軽いカバンと軽い空 翔河川