| 投句: | 素蘭、素人、白馬、風子、寿美子、春愁、しゐ、明子、実生、翔河川、秋童子、ヨアヒム、丹仙 |
| 選句: | 実生、寿美子、春愁、素人、秋童子、しゐ、翔河川、白馬、明子、素蘭、風子、ヨアヒム、丹仙 |
神饌に役者顔なる大根かな 素蘭
土を寄すせり上がり来る大根に 明子
冬寂光父の遺せし文ひらく 丹仙
冬帽子昔の吾とすれ違ふ 春愁
独り子に六人の親七五三祝 素蘭
弱々と日のさす軒の吊り大根 しゐ
大根なます母の口伝の味加減 寿美子
大根を洗ふ水場の声はずみ ヨアヒム
立冬や南部鉄瓶ゆるぎなし 風子
石段に慣れぬ紅緒や千歳飴 春愁
千歳飴ひきずってゆく三歳児 素人
冬の味たらの白子を金沢で 実生
あと二年生きねばならぬ七五三 実生
犬猫も祝はれてをり七五三 しゐ
落し蓋濃き飴色に鰤大根 春愁
今日だけはツンとお澄まし七五三 秋童子
くつきりと東宮御所や冬木立 ヨアヒム
大根引く家庭菜園白い雲 翔河川
冬旅の車窓はみ出す北アルプス しゐ
冬の日やどうにもならぬ器量の差 素人
七五三晴着の姿セピア色 ヨアヒム