投句: | 暁星、省吾、旅遊、碁仇、化猫、葉子、木菟、ひとし、香世、楽人、悠久子、重陽、登美子、東鶴 |
選句: | 葉子、碁仇、楽人、松、化猫、重陽、旅遊、木菟、暁生、悠久子、香世、登美子、ひとし、由起、省吾、東鶴 |
御慶の句齢二千の杉に寄す 楽人
元日や驢馬に揺られし聖家族 東鶴
この星も旅人なるやミレニアム ひとし
水茎の老い美しき賀状かな 重陽
時果つることもあるらむ寒月夜 碁仇
春着の子紅おしろいの無口かな 重陽
美しく散りたきものを冬紅葉 旅遊
元日のけふもまばゆき主婦ならむ 木菟
元日や幼き顔に明けにけり ひとし
かくれんぼ見つけて泣かれ2日かな 香世
うらめしき雲のむこうの初日の出 省吾
元日の無為に過ぐるをよしとおもふ 登美子
去年今年幾たび重ね二千年 葉子
二千年電気ついたと初笑い 香世
冬日和父恋いて母墓参る 香世
元日や老いには老いの思いあり 旅遊
元日と刷りし賀状を三日出す 楽人
久々にそろいし笑顔に雑煮もち 省吾
水鳥の影見えてきて初日出づ 登美子
雪催ひ地蔵はくさめこらえゐる 葉子
冬ざれて翼生え来し二千年 化猫
そんな日のなかった世代まだ子供 木菟
携帯を覗き覗き待つミレニアム 暁星
元旦の少年の瞳に決意あり 化猫
白髪に染めて娘は成人式へ ひとし
寒稽古父を叱れば笑われし 化猫