投句: | 雲外、暁星、心太、木菟、東鶴、はる、ひとし、重陽、勝美、碁仇、風人、松、悠久子 |
選句: | 雲外、暁星、松、重陽、葉子、勝美、ひとし、はる、東鶴、碁仇、心太、悠久子、風人 |
花火はなびHanabiとなりしベネチアの夜 はる
盆の入り男の折たる鶴一羽 心太
夏風邪やハスキ−ウ゛オイス童女めく 木菟
羅をまとひし影も透きて揺れ 悠久子
すててこに昵みて唯我独尊や 風人
短夜の主婦のたつきに帰るらむ 木菟
殺すには 足らぬ女よ 遠花火 雲外
遠花火 別れ話も 纏まりて 雲外
言い訳にすぎぬ 夜の蜘蛛 心太
サングラス失せて真昼の闇のなか 東鶴
星流れおののきひとつ過りけり 風人
喜劇人根性のある花火かな 暁星
明けぬ梅雨厨房の瓶さざめきぬ はる
盆ちかし不孝を侘びて昼手酌 ひとし
綿飴のふうわり溶けて盆の月 はる
夏の朝肯定も否定もしない 心太
夜もすがら青簾さえ疎ましき 重陽
短夜やサボテン薫る強き酒 東鶴