投句: | 七梟、夜宵、海斗、顎オッサン、重陽、葉子、素蘭、富章、旅遊、ゆきふね、木菟、悠久子、絵馬、香世、明子、樂子、めだか、やんま、洗濯機、あずき、晴雲、登美子、暁生、省吾、しゅう、若芽、とびお、旻士 |
選句: | 葉子、とびお、旅遊、顎オッサン、香世、七梟、めだか、木菟、晴雲、登美子、旻士、海斗、やんま、明子、富章、しゅう、樂子、暁生、洗濯機、省吾、素蘭、悠久子、若芽、智志、ゆきふね、絵馬 |
落花止まずバスに狐と乗り合はす とびお
字ひとつ見守る位置に山桜 明子
寝ころべば蒼天へ散る山桜 海斗
石鹸玉我より若き母が吹く 海斗
春愁や一家の笑ふ写真立て 香世
菜を抱いてちょうちょう母と思うかな やんま
胸中に虻の飛びゐる告知の日 葉子
百人の異形の俺が花を詠む 旻士
旅人や春眠深くパパのなか 旻士
せせらぎの高鳴るところ山桜 樂子
こぼれ咲く花踏まぬよう靴の先 暁生
嫩草や銀輪で往く少女達 悠久子
旅人や「西行花伝」桜蘂 しゅう
妻座せり残んの桜舞ふ野辺に 海斗
焦るなよ。風も日差しも春うらら 夜宵
大言も大病も来る田の祭 洗濯機
樹皮温し老大木の花吹雪 顎オッサン
旅人となりたや林檎の花の頃 悠久子
文字だけが暦にのこる花見かな 若芽
梨の花わが奥つ城のありどころ 絵馬
正逆を得ぬ人の問ふ朝寝かな 洗濯機
旅人は牧水に似て雲の峰 やんま
母と来て愛でる湖畔の遅桜 省吾
春の陽の眩しさの中見失い 夜宵
助手席の独り笑いや春の夢 香世
未明の世ながらに花の盛りかな 重陽
目覚めれば残雪の山一人旅 登美子
愛憎のいまは思ひ出花おぼろ 樂子
雪月花一度にそろい花見酒 七梟
桜雲にのって逃げたし告知の日 葉子
今生は旅人なりし山桜 樂子
てのひらにふわりとおちるさくらかな 富章
永き日に飽かず眺むる世界地図 晴雲
小走りに都をどりの出演者 省吾
美しき人会ひにけり春の闇 素蘭
さくらばなちりてつもれば大和なる ゆきふね
旅人よ蝶々は海を越えるらん 晴雲
旅人や霊園チラシの花細し とびお