投句: | 碁仇、やんま、七梟、于論茶、香世、海斗、素蘭、徳、康、夜宵、暁生、葉子、頼髪、明子、旅遊、木菟、登美子、洗濯機、涼、悠久子、めだか、旻士、ゆきふね、しゅう、絵馬、顎オッサン、とびお、冬月、晴雲、若芽 |
選句: | 葉子、顎オッサン、夜宵、七梟、旅遊、徳、とびお、登美子、于論茶、やんま、暁生、木菟、康、香世、頼髪、旻士、明子、碁仇、晴雲、涼、めだか、冬月、しゅう、悠久子、洗濯機、素蘭、若芽、省吾、絵馬 |
ミットより熱砂へ伸ばす指二本 海斗
蛍籠ラジオは長き恋の歌 洗濯機
豆飯を親しき羅漢に供へけり 旅遊
紫陽花や色定まらず黄昏れり やんま
父の手に残る蛍の臭いかな 若芽
獣道昏みて翔ちし昼蛍 めだか
聴覚のない妹と居り蛍見る 涼
逆縁の父おとなひし蛍かな 于論茶
草矢放つ腕しろき子も混じりゐて 康
山笠の下には腕腕腕腕腕 ゆきふね
今誰か何ぞ云うたか誘蛾灯 旻士
乗り継いでとろり海入る西日かな 香世
地下鉄の女卯の花を口遊み めだか
母の腕引っ張っていく夏祭り 徳
蛍降り生命線の明滅す 旻士
桜桃忌男の甘え疎みけり 葉子
アーチ追う選手孤独な夏草よ とびお
チャンス到来緑陰走り出てしまふ 登美子
ほうたるを見しより闇も懐かしく 明子
アイスティー右手碧の腕輪かな 悠久子
内角高目捕手炎天に頷けり 海斗
あの声はあきらちゃんなり蛍の夜 登美子
見出しにはイチローがよし梅雨の晴 絵馬
弟を姉ゆえしかる蛍の夜 康
覚えなきあざ夏服の二の腕に 登美子
麻酔医の呼びかけのよう蛍追う しゅう
帰省子を待つや腕にも縒りをかけ 晴雲
蛍や俺も光ってみせるから 頼髪
原つぱがグラウンドだつた遠い夏 素蘭
ほうたるやひとつ光りて追へば闇 素蘭
求愛の着メロ鳴らす街蛍 夜宵
竿先を離れし恋の蛍かな 碁仇
蓮開く華清の池に貴妃の像 旅遊
女自立す美しき蛾のすむ二の腕 絵馬
鮎のごと跳ねて逃れし腕のそと 木菟
汗落ちてロゴの濃紺蘇る 康
窓うすし蛍なだれうつ蛻村 洗濯機
南吹く敵の人借り大接戦 めだか
子規一高除外三人夏嵐 ゆきふね
早世の善き人の生初蛍 冬月
夏椿白きかひなを思ひだす 素蘭
白球を探して暮るゝ夏の草 木菟
ビリ予想当たる予感や六月尽 徳
蛍の夜星ふる夜と思ひけり 葉子
蛍火や水車しづかに廻りをり 絵馬