投句: | 巴人、康、梵論、やんま、芳生、星麿☆、英治、ぎふう、剛、冬月、七梟、木菟、顎オッサン、馬客、葉子、頼髪、庚申堂、省吾、徳子、海斗、四万歩、冬扇、水、愛子、川蝉、香世、旻士、眞知、悠久子、童奈、めだか、ぽぽな、明子 |
選句: | 巴人、ぽぽな、芳生、四万歩、ぎふう、英治、香世、頼髪、やんま、星麿☆、旻士、冬月、徳子、水、馬客、葉子、川蝉、海斗、顎オッサン、木菟、省吾、庚申堂、冬扇、悠久子、梵論、明子、童奈、めだか、七梟、愛子、暁生 |
失職の父の一服雲の峯 英治
暮るるまで蝉取る兄の後を追ひ 眞知
水切りの石高く跳ね雲の峰 芳生
どっかりと海に胡坐や雲の峯 七梟
向日葵やウサギ当番ひとりきり 頼髪
片蔭の真一文字に加賀城下 芳生
飲み干したコップが一つ雲の峯 めだか
雲の峰膝の骨壺重きこと 葉子
川風にゆれる日除けや氷菓売り 四万歩
八月十五日陰より出て黙祷す 巴人
雲の峯黒きサーファー立ち上がる 童奈
山の風海のにほひを夏帽子 明子
雲の峰五段活用教えけり 顎オッサン
宿浴衣まさに似たもの夫婦なり 香世
列車から日焼けの祖母を見つけたり 童奈
帰省子や何か一匹掴みくる やんま
蜘蛛這いて用なきままの昼寝かな 梵論
道訪ふてかたむく日傘蔭生るる 愛子
廃校の落書見入る汗のまま 巴人
雲海の遥かにも見ゆ雲の峯 悠久子
靴穿きの龍馬駆け抜け雲の峯 海斗
露天風呂山また山の雲の峯 巴人
朱夏の風レタスの淡き蔭を剥く 梵論
緑陰や風さわさわと立ちどまり 顎オッサン
水無月の花みな襤褸葬のあと 葉子
自転車を押す坂道や雲の峰 眞知
短くも風鈴の音陰日向 七梟
夫の瞳に少年の色雲の峰 明子
明け易き病舎の蔭の恋語り 木菟
小麦色麦わら帽子はみだせり 顎オッサン
軽くなく重くもあらず雲の峯 めだか
片陰や鈴懸の音を聞いたかも やんま
熱帯夜エンゼルフィッシュにキスをする 剛
孫来るの報せに満たす冷蔵庫 愛子
片蔭の媼にときを問はれけり 英治
牧牛の仰ぎ見る阿蘇雲の峰 水
雨戸閉め朝顔の鉢部屋に入れ 省吾
ヨーソロー左舷前方雲の峯 海斗
玄関の靴のごちゃごちゃ昼寝どき ぎふう
職安の向こうに黒き雲の峰 庚申堂
梅雨未明握る手冷えて末期かな 葉子
遠花火絵日記やっと出来上がる 馬客
凌霄の花蔭走りゆく仔犬 悠久子