投句: | 葉子、伊三、顎オッサン、ぽぽな、やんま、晴雨、芳生、英治、素蘭、七梟、馬客、彰、水、鞠、徳子、旻士、清子、浮遊軒、四万歩、梵論、柊、童奈、梨花、庚申堂、願船、明子、素人、宏太郎、雛菊 |
選句: | 雛菊、顎オッサン、やんま、芳生、英治、素人、宏太郎、伊三、浮遊軒、鞠、徳子、柊、彰、省吾、馬客、葉子、素蘭、水、四万歩、梵論、梨花、庚申堂、童奈、清子、願船、晴雨、明子、ぽぽな、若芽、旻士 |
春眠の夢と知りつつ深入りす 清子
街騒を一刀両断つばめ来る 顎オッサン
投票の前に筍掘りに行き 彰
春眠の袋の底が抜けにけり 願船
たぐり寄す夢の続きや春眠し 明子
生涯に選ぶ人なし藤の花 やんま
級長が決まる放課後ヒヤシンス ぽぽな
春眠や魚になった夢のまま 七梟
おしゃれして風の前ゆく復活祭 清子
夜を待つ物の気どもの眠る春 童奈
風孕みまたも復活野火の舌 宏太郎
春眠や共寝の犬も大の字に 鞠
遊説の声かちあへり麦畑 芳生
しゅらしゅらと万朶の花に風渡る 明子
悪童の復活囃子若葉風 徳子
黒髪を風に束ねて復活祭 清子
すみれ草勝者敗者の陣のあと 素蘭
春眠や無呼吸症の男たち 童奈
復活の兆しの打球夏は来ぬ 晴雨
飽食の身ならねども春眠し 馬客
春眠に引き戻されて桜雲 旻士
春眠や九十分の初講義 水
春眠はうす桃色の目覚めあり 四万歩
両腕をもがれてけふの復活祭 英治
苔地蔵春眠きめてをりにけり 梵論
春眠や窓に染み入る蒼さあり 顎オッサン
紺匂ふ左官屋の背な花曇 浮遊軒
長堤をゆるやかに行く春愁 素蘭
春眠や散髪バサミ忙しなく 七梟
投票を済ませて貰ふ紙風船 鞠
亡き母の愛書『復活』花時雨 鞠
泥濘に温みのありて初音かな 旻士
復活と言う輪廻あり紫木蓮 馬客
春眠やサイレンの音鳴り止まず 彰
春昼の片腕揺れる骨模型 明子
春眠に縁無き齢になりにけり 徳子
春眠やちよつとあきれた夫の声 ぽぽな
春眠の親犬子犬打ち揃ひ 柊
春眠の果てなくメリーゴーランド 晴雨
人あふる桜見の波渡月橋 伊三
春眠を貪る牛に花吹雪 伊三
復活とそやされもせずいぬふぐり 梵論
草々に光運んで春の風 童奈
復活の為の一鍬桃植える やんま
樹木医の復活の花万朶 柊
いやいやの子も復活す春の馬 ぽぽな
鳴りやまぬ電話のベルや目借時 浮遊軒
恋猫や敗者復活戦があっていい 雛菊
春浅き眠るが仕事ぞ吾子やあこ 庚申堂