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歌仙目次 歌仙 春雨こぼる1997
年復活祭を記念して初折表 |
1静けさや春雨零る萱の軒 (きこ) (3月27日 18時32分) |
2遅日の恵み温む大地に (ゆう) (3月28日 09時24分) |
3太極拳腕のびやかに梨花指して (登代子) (3月28日 14時47分) |
4翁若やぎ頬笑む乙女 (ひとし) (3月28日 15時44分) |
5名月や小竹の上に降る光 (ゆう) (3月29日 11時48分) |
6長き箸にて採る衣被 (きこ) (3月29日 12時17分) |
初折裏 |
1さはやかに人去りゆきて過疎の村(登代子) (3月29日 13時18分) |
2橡の実落ちて廻る夕日に (ゆう) (3月29日 14時16分) |
3初猟や気配殺して位置につき (やまめ) (3月29日 16時48分) |
4小雄鹿のごと伏して君待つ (ひとし) (3月29日 17時21分) |
5夏空や青一色に寄する波 (きこ) (3月29日 17時59分) |
6光あまねき真昼の砂丘 (登代子) (3月30日 10時11分) |
7闇の牢祈り拒みし異邦人 (ゆう) (3月30日 10時33分) |
8トスカの城に掛かる寒月 (ひとし) (3月30日 11時09分) |
9絶壁や氷柱煌めき落ちゆけり (ゆう) (3月30日 13時27分) |
10立ち籠む煙見えぬ行く先 (きこ) (3月30日 14時06分) |
11花千筋隠れ小路をたれか来る (登代子) (3月30日 14時35分) |
12赤穂の家老ともす春燈 (ひとし) (3月30日 17時13分) |
名残表 |
1つばくらめ疾くとく帰れ我が心 (きこ) (3月30日 18時27分) |
2輝き失せしマドロスパイプ (やまめ) (3月31日 08時14分) |
3白鯨の夢再びと入れ歯はめ (ゆう) (3月31日 09時30分) |
4孫追いかけて怪獣ごっこ (ひとし) (3月31日 11時43分) |
5藝術は爆発なるかポップコーン (きこ) (3月31日 12時40分) |
6放屁の如く宇宙始まる (ゆう) (3月31日 14時41分) |
7ホーキング時間旅行は車椅子 (ひとし) (3月31日 15時50分) |
8深き淵より出づる光明 (ゆう) (3月31日 16時10分) |
9颱風の大楯となる巌聳ゆ (きこ) (3月31日 16時56分) |
10戦矢一万薄穂靡き (ゆう) (3月31日 17時25分) |
11時とまれアロンの谷に沈む月 (きこ) (3月31日 17時42分) |
12鶏なきて眼覚む荒野に (ひとし) (3月31日 18時00分) |
名残裏 |
1ゲッセマネ齢数へて二千年 (ゆう) (3月31日 18時19分) |
2樹を割りて見よ我そこにあり (きこ) (3月31日 18時47分) |
3籠に載す菓子と見まがふ卵かな (ゆう) (3月31日 18時55分) |
4春の命ぞ宿るしじまに (きこ) (3月31日 19時01分) |
5父母の生まれる前の花開く (ゆう) (3月31日 19時14分) |
6 身に溢れゆく永遠の御言葉 (きこ) (3月31日 19時27分) |