5001 | はらからと詠いつぎたる五千首の果てなきことよ森羅万象 |
蘇生 (祝五千首達成 ) |
10月15日 04時55分 |
5002 | 朝な朝な桃李の園に身を置きて夜な夜な詩魔に身を委ねたり | ぽぽな | 10月15日 21時21分 |
5003 | 珍しき桃李の園に迷い来てうたに酔ひつつともに遊ばむ | 寛子 | 10月16日 22時31分 |
5004 | 折々を心のままに詠みたればその折々をかへり思へり | 蘇生 | 10月17日 05時51分 |
5005 | 省みる飛び石の如き半年の つたなき即詠ようやく200首 | 人真似 | 10月17日 07時52分 |
5006 | 言の葉は春夏秋冬うつろひて桃李のながめいと面白き | ぽぽな | 10月17日 09時52分 |
5007 | 喜びにまた哀しみに歌ひては千の五たびの峠越えゆく | やんま | 10月18日 08時10分 |
5008 | 桃李咲き揃う朝御園生へ花守人の御座しますれば | 寂 | 10月18日 09時40分 |
5009 | 木石にあらねば歌に身のふるふ人とうまれし僥倖ここに | ぎを | 10月20日 00時50分 |
5010 | 古事記読みてつと日が翳る午後にそは隠れ給ふたか天の岩屋戸 | ぽぽな | 10月21日 07時19分 |
5011 | 猫を見ていると思っていたんだよ見られていたよ花野のすみで | 海斗 | 10月21日 23時52分 |
5012 | 見つめられ見つめ返せばその時に時空を超えた浪漫漂う | 李花 | 10月22日 23時05分 |
5013 | 鴉鳴く木によじ登る子猫有りねめつけられてあとずさりせり | 海斗 | 10月22日 23時44分 |
5014 | 笑止と一羽の鴉降り来たり不帰の荒野へわれ誘へり | ぎを | 10月24日 00時24分 |
5015 | さびしさも秋陽の内に溶け居たり不帰の世界もかくの如きか | 詠み人知らず | 10月24日 20時43分 |
5016 | 百合鴎が今年も河口に戻り来て久く聞かぬ声を思へり | たまこ | 10月24日 22時02分 |
5017 | 鴨がいてそのとなりにはアヒルいてアヒルが鴨に話し掛けてる | 海斗 | 10月25日 01時14分 |
5018 | 都鳥いざ言問わん橋の下くぐりて千住のかなたへと飛ぶ | 詠み人知らず | 10月25日 12時23分 |
5019 | 巴里ならば巴里へ月なら月までも飛べ想像といふ名の翼 | ぽぽな | 10月25日 22時20分 |
5020 | 人麻呂の月の船詠むその船はUFOの漕ぎ隠る見ゆ | 海斗 | 10月26日 11時30分 |
5021 | 日の光うねうね曲がるいろは坂車窓に迫る蔦もみじかな | 弁慶 | 10月27日 12時01分 |
5022 | 行く秋の岩手の山の頂に新冠(ういこうぶり)の雪を見るかな | 詠み人知らず | 10月27日 17時55分 |
5023 | 谷(やつ)入りて鎌倉山を見上げれば終の緑の錆の色かな | 蘇生 | 10月28日 06時12分 |
5024 | みんないなくなっちまったなあおじいさんの声漏れている日暮れこおろぎ | 海斗 | 10月28日 23時19分 |
5025 | 真鰯が漁港に群れて釣れ盛り古老が知らぬ海も有りなむ | 蘇生 | 10月29日 05時54分 |
5026 | 息弾ませ故郷を語る青年はわたしの知らぬ空を見ている | ぽぽな | 10月29日 06時39分 |
5027 | 故郷の病める母のそのかみの教えは赤き唐辛子のごと | 弁慶 | 10月29日 11時52分 |
5028 | 赤きもの赤しと言はであげつらひ五十路は過ぎぬ哲学の道 | 丹仙 | 10月30日 22時50分 |
5029 | 数多集い歌数多きこの歌壇桃李の花の盛りのごとし | 弁慶 | 10月30日 22時50分 |
5030 | ももすもも連歌の道を踏みゆかば天神地祇も伏して離るる | 丹仙 | 10月30日 23時06分 |
5031 | 帰燕群潮の岬を目のしたに南を目指して大空を行く | 弁慶 | 10月30日 23時06分 |
5032 | みまかりし師のみたま彼の天空に詩心遺し翔び立ちされり | 茉莉花 | 10月31日 11時23分 |
5033 | 詩心をば求めて今日も荒き野をさすらい歩む人にてありき | 寛子 | 10月31日 12時06分 |
5034 | 南柏に花詠み継ぎし三十年風羅の旅にいま師は発てり | 真奈 | 10月31日 15時05分 |
5035 | 三十年風雅の道を歩み来て今越えなんとする黄泉比良坂 | 弁慶 | 10月31日 15時29分 |
5036 | 俊英の五十路半ばの訃音ありしづかに愛でし後の月かな | 蘇生 | 10月31日 18時31分 |
5037 | 小夜ふけて信濃の国の姥捨の山に隠れし後の月かな | 弁慶 | 10月31日 18時46分 |
5038 | 新造の介護施設の遠近のぬくき血潮の無きが如くに | 蘇生 | 10月31日 19時13分 |
5039 | 遠近の人に伝えよこもりくの初瀬の寺に白梅咲くと | 弁慶 | 10月31日 21時05分 |
5040 | 戸を閉ざしギターを愛す少年の音しなやかに古城の闇へ | ぽぽな | 11月1日 03時36分 |
5041 | 何時にても没するほどに凝視してポケモン愛す少年ありき | 蘇生 | 11月1日 06時40分 |
5042 | 大空のほころびのごと三日月の浮かばば誰か降りて来まさな | 海斗 | 11月1日 10時22分 |
5043 | 伊豆の国の修善寺の竹取台かぐや姫の育ちし跡かな | 弁慶 | 11月1日 12時58分 |
5044 | たわいない喧嘩の卓のおでん鍋箸のこんにゃくつるりと逃げる | ぽぽな | 11月1日 22時52分 |
5045 | 坊ちゃんが腹の掃除はこんにゃくに限ると口説く山嵐君に | 弁慶 | 11月2日 04時39分 |
5046 | 岩波の漱石全集手に取れば旧仮名遣ひずしりと重し | 海斗 | 11月2日 08時11分 |
5047 | 流れ行く祭りの中の川の岸建ち並びたる古本屋かな | 弁慶 | 11月2日 12時38分 |
5048 | 道ばたにうち捨てられし書の行方嘆くはむかし文学青年の父 | 茉莉花 | 11月2日 13時34分 |
5049 | 書物をば跨ぐ勿れと教えしは我が祖父なりしが今は居まさず | 弁慶 | 11月2日 13時55分 |
5050 | 浮雲の銀杏大樹を越へ行けり秋去る音の耳に残りて | 海斗 | 11月2日 15時04分 |
5051 | 頤(おとがい)の産毛を風になびかせて銀杏並木行く秋の乙女よ | 弁慶 | 11月2日 17時28分 |
5052 | スワトウの刺繍の如く一面に小枝みえ初む欅道ゆく | 蘇生 | 11月2日 19時50分 |
5053 | ゆっくりと車椅子行く並木道押すも押さるるも頬輝きて | 茉莉花 | 11月2日 21時18分 |
5054 | 口笛は埴生の宿や空高く雲流れゆく古城のほとり | ぽぽな | 11月3日 00時21分 |
5055 | そのかみの遊子悲しむ城跡に秋風ぞ吹く小諸なる町 | 弁慶 | 11月3日 01時27分 |
5056 | 車椅子押す手を緩め紅葉愛で落暉の中へ溶け入りにけり | 海斗 | 11月3日 09時32分 |
5057 | 見つめ合う瞳に夕日映え言葉なく佇ちしはセピアになりし彼の日よ | 茉莉花 | 11月3日 10時06分 |
5058 | 明日やある今を尽くさね不可思議の命を得たる今を尽くさね | 海斗 | 11月3日 10時20分 |
5059 | 病床の母の御櫛に白きもの九十九髪まで後わずかなり | 弁慶 | 11月3日 12時32分 |
5060 | 李なほ白き庭にはひととせの満つる時待つ汝 | なれ | 丹仙 |
5061 | 小諸なる古城のほとりビイドロの器砕けて君の去り行く | ぽぽな | 11月4日 00時45分 |
5062 | 法王がかって住まいしアビニョンにローヌの赤きワインを思う | 蘇生 | 11月4日 05時29分 |
5063 | ロゼワイン透かしてみれば君の頬恥じらうごとく染まりて美し | 茉莉花 | 11月4日 09時12分 |
5064 | 茉莉花茶の匂い豊かな姿こそロゼワインにも勝るも劣らず | 弁慶 | 11月4日 10時43分 |
5065 | 主を守り矢面に立つ弁慶の気高き勇姿他に勝る無し | 茉莉花 | 11月4日 12時10分 |
5066 | 難問の起こるたびごとに立ち往生ゆえに我が名を弁慶と号す | 弁慶 | 11月4日 14時38分 |
5067 | たおやかに会釈を交わす隣人の側をオカリナ吹きゆく吾は | ぽぽな | 11月5日 07時08分 |
5068 | 旬のものめづらしき酒ささやかな挨拶言葉添えて送らん | 茉莉花 | 11月5日 08時57分 |
5069 | 信濃から松茸送るとの便り今年も秋の恵に感謝 | 弁慶 | 11月5日 11時41分 |
5070 | 焼さんまレモン生牡蠣秋かつを長茄子漬に芥子蓮根 | 蘇生 | 11月5日 18時47分 |
5071 | 食すれば命のびると初のもの心よせあふ秋の夜長を | 寂 | 11月6日 00時08分 |
5072 | 赤蕎麦の花一面にみすずかる信濃の峰のすそ野浸さん | ぽぽな | 11月6日 06時34分 |
5073 | 十余なる時差を隔てし故郷の晩秋とこそ思ひこはらん | 蘇生 | 11月6日 07時50分 |
5074 | 晩秋の日の衰えに筋雲は黄瀬戸の色に染まりけるかも | 弁慶 | 11月6日 11時03分 |
5075 | 秋霖の日はそれぞれの哀しみを拭うがごとくガラス磨けり | 寛子 | 11月6日 11時03分 |
5076 | 向こう岸の大樹一本くらぐらと空く口に見ゆ冬の入り口 | たまこ | 11月6日 15時13分 |
5077 | 大樹とは征夷将軍のことなりし我等はひとしく草莽なりき | 弁慶 | 11月6日 17時05分 |
5078 | 黒雲の山を覆ひつくしけり山裾漏るる雲の残り香 | 海斗 | 11月7日 00時17分 |
5079 | 孤独とは何かを空に問うてみる太陽系を離るるVOYAGER | ぽぽな | 11月7日 09時20分 |
5080 | 地球儀を離れて見ている子供等は太陽系の縁の辺りか | 弁慶 | 11月7日 10時18分 |
5081 | 地球儀に載らぬ島にも人々の日々の暮らしと生業のあり | 茉莉花 | 11月7日 11時29分 |
5082 | 人々の日々の暮しを請け負うとマニフェスト文書空中に舞う | 弁慶 | 11月7日 12時14分 |
5083 | この国の政治に何故にマニフェスト偽りなるか母なる言語 | 蘇生 | 11月8日 08時36分 |
5084 | 古きには「ろ」は親愛の接尾語と知りて嬉しき犬の名はコロ | 海斗 | 11月8日 09時25分 |
5085 | 幼き日「イロハ」を覚え歳を経て「ハ」の字忘れる世の人多し | 弁慶 | 11月8日 10時52分 |
5086 | ひと葉またひと葉はらはら光りつつ草書のやうに舞散る紅葉 | たまこ | 11月8日 23時21分 |
5087 | 白物の洗濯たんとしてをればシャボンもたんと舞ふ今朝の冬 | ぽぽな | 11月8日 23時21分 |
5088 | 襁褓をばたんと叩いて陽光を待ち侘ぶ若き母なりし思い出 | 茉莉花 | 11月9日 00時38分 |
5089 | 乳をやる妻の笑顔を見て居りぬ我に見せたることなき顔を | 海斗 | 11月9日 08時15分 |
5090 | 床に伏す母の寝息の健やかなリズム確めうなずく我等 | 弁慶 | 11月9日 11時16分 |
5091 | 磯竿の糸鳴るさまに満を引く猛き魚信のリズム楽しむ | 蘇生 | 11月9日 18時52分 |
5092 | 魚釣りの人に釣果を尋ねるは礼を失する事もあるべし | 弁慶 | 11月9日 23時46分 |
5093 | 如何ほどと釣果を問ふはともかくもとくと奥義を語らせたまへ | 蘇生 | 11月10日 08時05分 |
5094 | 息凍る朝ジャケツを重ね着て氷に座する穴釣りの人 | ぽぽな | 11月10日 08時46分 |
5095 | 宰相を目指して今日も氷上に糸垂らす人の何と多きか | 弁慶 | 11月10日 11時09分 |
5096 | 江ノ島で釣りを楽しむ人々の天狗話はつとに楽しも | 蘇生 | 11月12日 10時18分 |
5097 | 江ノ島や真白き富士のメロディを世の人今も口ずさみけり | 弁慶 | 11月12日 13時12分 |
5098 | 絵島とも金亀島ともいい伝ふいにしへからの美景なりせば | 蘇生 | 11月12日 14時47分 |
5099 | 絵島なる美女の流刑地高遠は小彼岸桜の花盛りかな | 弁慶 | 11月12日 20時43分 |
5100 | ビルの間の狭き空き地の桜の木 小学校の跡と伝えて | たまこ | 11月13日 11時33分 |