>> 初 半世紀語るつれづれ去来の忌 茉莉花 晩秋 述懐 > 二 やむことのなき戦乱に世は 蘇生 述懐 > 三 電音の見知らぬ友に励まされ 千種 雑 人倫
につづく四句として次の投句がありました。
1 ボトルの酒を分け合って飲む 2 対句のようなQとAなり 3 四六時中の都市のざわめき 4 隣と交わす偶の挨拶 5 好奇心でもマリフアナはダメ 6 掌にも出ている明日の幸せ 7 力をも入れず活きる言の葉 8 都市空間に風の息づく
一見して、4と7が印象に残りました。
4の「偶の挨拶」には俳諧味がありますね。「隣人」を「見知らぬ友」に配した「向付」です。ただし、「交はす」が、既に名残表五句にでているのが少々気になります。
7は内容的に実に良く前句の心に付いています。 「力をもいれず」というところ、字余りではありますが、気になりません。むしろ逆に、言葉の力強さを感じさせますね。古今集序文の俤をとって、四句は
力をも入れず活きる言の葉
を頂戴します。
隣は何をするひとぞかし
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