桃李百韻投稿室

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六は「峠の茶屋の名代草餅」
丹仙(103/3/30 08:37)

四  力をも入れず活きる言の葉    真奈    雑
五  踏みしめる土軟らかに春兆す   茉莉花   初春

に続く六句として次の投稿がありました。

1 てのひらに降るあたたかき雨

「降る」は「雨」だけで分かりますので、そのかわりになにか良い表現があるかも知れません。

2 地球をぬらすあたたかき雨
3 地球に恵む暖かき雨

地球というと、語り手の視点が抽象的になりますね。

4 歌ひたまひし殿様蛙
5 蛙ぽちやんと古池に飛び

去来が既に登場してますので、芭蕉をだすと遠輪廻です。

6 次の住まひを探すやどかり

やどかりは俳味がありますね。

7 朝寝の床に聴くビバルディ

春で付き過ぎかも。

8 朝の光にかすむ山々
9 夕べよろずのおぼろげに見ゆ

このなかでは8のほうが軽くて良いですね。
夕べは夜分になるので、次の花が夜桜に限定されそうですが。

10 土筆摘みにとはるばると来し

これは実に良く前句に付いていますね。
「はるばると来し」が良いです。土筆で同字付けになりますが、これは許容されます。

11 おぼろに聞こゆ寺々の鐘

釈教で、やや遠輪廻気味。

12 峠の茶屋の名代草餅

茶屋で、花前の句になります。草餅という具体的なものが出たのが良いですね。

13 まぶしき原に遊ぶ猫の子

猫の子で晩春です。動物を出したのも変化が出ます。

14 揚雲雀翔つ美しまほろば

これは典雅な付けですね。「うつくしまほろば」だと字余りなので、「はしきまほろば」とすると良い感じになりますね。

15 カリヨン流る麗らかな街

カリヨンは打楽器です。場がどうも仏蘭西のようですね。仏蘭西にも桜並木があるそうですから問題ありませんが。

たくさんの投稿有り難うございます。ざっと拝見して、花前の軽い句という条件に合っているものとして12の

  峠の茶屋の名代草餅

を頂戴します。


[この記事の元になった記事です。 ]

名残裏六句募集 : 丹仙(103/3/29 23:03)


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