延原時行歌集より 投稿者:丹仙 投稿日:2017/05/28(Sun) 16:57 No.11 | |
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〇(15日)朝起きて一番の歌八首
一 朝起きて一番にすは庭見なり木々や生きいき散髪見事
二 ゴールデンクレスト様の偉容にや誠惚れ惚れ致し候
三 辺りにや春爛漫の気や満つる五十嵐風の剪定ぞ冴ゆ
四 花や咲くその背後にや原受肉華やぎ万物祝したまふや
(備考:『マタイ』6・20:「きょうは生えていてあすは炉に投げ入れられる野の花でさえ、神はこのように装ってくださるのなら、あなたがたに、それ以 上よくして下さらないはずがあろうか。ああ。信仰の薄い者たちよ。」この信仰は「原受肉」すなわち「神装ふ」への信仰なり、キリスト教信仰ではなきなり。後者は前 者を誉め称へる所に在るなり。それを『ヨハネ』15・15は、御友は神からなべて聴き「友よ」と告ぐと、言ふなり。これ我言ふ「御友神学び」なり。思ふに、芭 蕉の俳諧此処に成り立つなり。「よく見れば薺花咲く垣根かな」。「よく見る」こそ大和心ぞ)
五 これこそや「神装ふ」とやイエス言ふ消息なるよ原受肉の香
六 ちなみにや原受肉とはケノーシス(遜り)には非ずなり一歩手前ぞ
七 ピリピ書や「簒奪撥無」(oux harpagmon)とぞ記す遜りなる受肉産む因
(備考:See the following dictum in Phil. 2:6:”[Christ Jesus] who, though he was in the form of God, did not regard equality with God as something to be exploited [or snatched at].日本聖書協会訳:「キリストは、神のかたちであられたが、神と等しくあることを固守すべき事とは思わ ず(oux harpagmon))は、むしろ、「獲るべき事とは思はず」(私訳)野方が適訳ならむ。此処では《ロゴスと神の関係》を「固守すべき権力」なる見 方があるも、それを在るといふニュアンスで聖書協会訳は「固守すべきとは思わず」となせるも、原義は、元々、「獲取すべくもない空無」、そういう意味で父から見て も、子から見ても平等なる「空の場」《field of emptiness》への至誠心と見るべきなり)
八 かくてこそそもヨハネ言ふ「神と共」(pros ton theon)満たしけるなり原受肉まま
(備考:多くの「ケノーシス」論議が、その一歩手前の「ウーク・ハルパグモン」(簒奪撥無)を全く論じないでいることに反して我、ピリピ2・6を論じ、第 八首これ結論なり。2・6(簒奪撥無)を、2・7(ケノーシス論議)で代行なす事不可なり。それは、ヨハネロゴス論の場合、『ヨハネ』1・1・第二項「神と共」 (pros ton theon)を、第一項「太初のロゴス」論で代行なす事不可なると、一般なり)
〇(16日)妻の庭褒めつの歌十首
一 我妻の造りし庭を整備すや喜悦溢るも神装ひます
(備考:『マタイ』6・30、熟読参照)
二 夕餉にや我妻の庭祝ひてや蟹ちらし寿司食す美味しや
(備考:原信にて弁当まつりなりし)
三 久々に素麺湯掻きみょうが汁つけて美味しや春の日嬉し
四 原受肉せるや嬉しやイマヌエル原事実中何処までも「共」
(備考:これ、ホ氏の言ふ以下の消息なり:”Viewed as primordial, he [i.e., the primordial nature of God] is the unlimited conceptual realization of the absolute wealth of potentiality. In this aspect he is not ‘before’ all creation, but ‘with’ all creation.” [PR, 343] 原受肉は一方、「神と共なるロゴス(pros ton theon)」(『ヨハネ』1・1・第 二項)として、「共なる空間」への至誠心に発するも、他方、原事実中に原受肉せる姿は、「太初のロゴス」(『ヨハネ』1・1・第一項)が元々被造世界の太初なる が故に、徹底して「被造世界と共」にして、「被造世界の前」ではあり得ざるなり。知るべし、この不思議。この「共」《with》 の含蓄、以下のホ氏の最終形而上 学の記述にまで徹底したる如し:”In this Supreme Adventure, the Reality which the Adventure transmutes into its Unity of Appearance, requires the real occasions of the advancing world each claiming its due share of attention.” [AI, 295])
五 我悟る「神装ひます」とはげにも原受肉のや「共」なる響き
六 よく見れば薺花咲く垣根かな芭蕉詠ひしこの「共」咲くを
七 神と共ロゴス在りけりそのままで世の只中に原受肉燦
八 御友はや原受肉のぞ輝きを父より聴きて「友よ」と告ぐや
九 告知受け我ら喜び溢るるや基督信仰御友学びよ
十 汝が笑みや生涯の際溢れてや絶後いや増す御友いませば
(備考:復唱)
〇(17日)嬉し嬉しやの歌十六首
一 歌作り転寝すれば我妻や現れてこそ和みてありや
二 それほどに庭の手入れや嬉しきと良く判りたり嬉し嬉しや
(備考:嬉し嬉しや=誠供養ぞ)
三 熱誠の友や言ふなり何故やしも汝元気かや傘寿黒髪
(備考:傘寿は本年7月23日よりなるも)
四 恐らくや歌こそ我を和ましめ原受肉ほむ御友共にぞ
五 我妻も庭の手入れを喜びて夢出なすなり嬉し嬉しや
六 我妻の嬉しき心受けてぞや我嬉し故嬉し嬉しや
七 原受肉かくや学べば北弾道ミサイル発射隠蔽のわざ
(備考:「北挑戦は日本時間の14日5時28分ごろ、北西部亀城(クソン)付近から東北東方向に弾道ミサイル1発を発射した。日本政府による と、約30分で約800キロ飛行し日本海に落下した。高度は過去最高の24キロ超に達し、稲田朋美防衛相は「新型の可能性がある」と述べた。通常より高い角 度で打ち上げて飛行距離を抑えたとみられ、日本政府関係者によると、実際の射程は米軍の要衝グアムが入る四千キロ超の可能性がある。」『新潟日 報』2017年5月15日付)
八 平安やありて平和のなる道理原受肉そも孕める地燦
九 ミサイルや民の貧困軍弱体隠蔽しつつ日本海落つ
十 原受肉除きて世界見ればぞや北ミサイルに米威嚇そも
十一 されど見よ我が庭の木々若やぎて豊に緑溢れける哉
十二 原受肉秘義なくばぞやバルト言ふ「御子の従順」的失す
(備考:バルトの巨大なる「der Gehorsam des Sohnes Gottes」を基軸にしたる和解論の体系、何故に「原受肉」に論及せざる か?この問題恩師滝沢克己が生涯をかけてバルトに問ひたるも、彼「インマヌエルの原事実」を以て「イエスによる束縛」の固さの理不尽に抗するのみにして、原事 実に内在する「インマヌエルの原受肉」を直射せざりし。ために、問題の本質に論及するを得ず。問題の本質は、実は、御友神学なり。御友こそ、御父から(原受肉の秘 義聴きて)「友よ」と(なべてを告げ給ひたる)御方なり。「なべて」とは、バルトの言ふやうな「和解論」のみにあらず「原受肉を受け『友よ』と我らを招く全一的御 友神学/御友道」なるにあらずや。御友道とは、芭蕉の俳諧も含む、仏教的キリスト教真理なり。バルトこれ知らず。日ノ本のキリスト教界、過大にバルト神学に影響牽 引さるるため、この真理知らず。己が国の「芭蕉の俳諧」を含む真理を知らずとは?嗚呼!)
十三 御友はや原受肉秘義父よりぞ聴きて「友よ」と語り給ふや
十四 よく見れば薺花咲く垣根かな北ミサイルを神装はずや
十五 北問題「原受肉」をぞよく見てや平安ありて平和なるべし
(備考:この点、韓国新大統領文在寅(ムン・ジェイン)氏は、如何にしても己が国の状況に立ち続けて危機を脱却するほかなき民族主義者なる故、一番「よ く見る」任務を課せられたる人なる如し。日米はちと急ぎすぎやも用意周到。中露は獅子身中の虫に難儀しおる如し。北は、核による実情隠蔽に走り居る如し)
十六 軍略やありて平和を成すやなき「原受肉」こそ平安なるや
〇(18日)歌泉の歌十四首
一 我妻や我が歌聴かば清き水胸に流るる心地よきとぞ
二 今朝ほどや歌出来てこそ我が胸に清き水あり癒されし我
三 我が歌に幾たび我や癒されし作り得たりし不思議ぞありて
四 それ故に社会教には歌無きと我や言ふなり人為のみぞや
五 歌の元歌泉はや我を超ゆこの世なべてを詠ふは御霊
六 我妻と春見るべしと思ひきや命輝く新発田病院
(備考:復唱)
七 この歌を聴きて我妻とめどなく咽び泣きたり永久にめおとと
八 永久にぞやめおと契りのあるならば「二度と見ぬ」など言ふ莫れ人
(備考:ある有名なる仏僧「妻を亡くして二度と会へぬ故これはどうにもできぬ悩みなり」と言はるるも、我驚きぬ)
九 たとへ核投下ありてもこの絆毀つことなど成し得ざるなり
十 文明の不壊なる故や絆なりそれ覚る時核傲り消ゆ
十一 オバマ氏や平安ありて平和なる人類(ひと)コア矛盾懺悔友抱く
(備考:復唱)
十二 北の核実験虚し人絆見ずして何を焦りゆくぞや
十三 かくも汝核に頼れる見れば我人絆なき国寂しとや
十四 汝が笑みや生涯の際溢れてや絶後いや増す御友いませば
(備考:復唱)
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