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歌仙:春の雪

評釈 (捌者:木粋) を読む

1997/2/21-3/01

連番 投句 俳号 日時
発句 命あれ我が足下に春の雪 きこ 2月21日 16時07分
鉢あらためて福寿草見る ひとし 2月21日 16時27分
3 城山へ春一番に吹かれ来て 2月21日 16時48分
4 文擲つも若かりしゆえ みお 2月21日 18時44分
5 水月を寒満月の照らす真夜 2月21日 22時43分)
6 南下ひそかな流氷の群 2月21日 23時17分
7 隣国のその指導者も遂に逝き みお 2月22日 06時08分
8 地に平和なき天安門か 五十一 2月22日 18時23分
9 都には都の愁い雨もまた 飛入 2月23日 12時05分
10 日のかげろいに白髪を梳く

窓辺で独り啜る珈琲

ひとし

2月23日 12時29分

2月23日 12時29分

11 微睡む子薄紅色のヒヤシンス きこ 2月23日 16時04分
12 ルピナスの穂にとまる瑠璃鳥 はる 2月24日 09時43分
13 ストローを空に向ければ昼の月 みお 2月24日 10時59分
14 甘味も欠けて黙す二人に きこ 2月24日 14時49分
15 DJ(ディージェイ)の“a”のなまりの心地よく やまめ 2月24日 16時41分
16 停車場懐し "so" を聴きにゆく

たまごっちくん今上機嫌

はる

2月24日 17時03分

2月24日 17時40分

17 千年の花が稚木の輪の央に

子供らと花を飾ってイースター 

きこ

2月24日 17時57分

2月24日 18時00分

18 帽子の羽に鳩もとまりて ゆう 2月25日 10時02分
19 立ち尽くす野外劇場石冷えて みお 2月25日 23時57分
20 かぼそくなりぬ残る虫の音

大道芸も仕舞ふ木枯し

木粋

2月26日 09時53分

2月26日 09時47分

21 さりげなくふたりのはてをつぶやくに 2月26日 09時56分
22 子に恵まれぬ幸か不幸か 木粋 2月26日 22時40分
23 ひたすらを青嵐吹くこの朝 みお 2月26日 23時20分
24 船出待つらむ吾が背の君は  はる 2月27日 11時56分
25 昇進の単身赴任へ黄砂降り 2月28日 12時08分
26 霞む彼方へ急ぐ犬あり 2月28日 12時16分
27 カルストの丘から谷へ野火盛ん 2月28日 12時42分
28 馬嘶きて蘆の海底   きこ 2月28日 15時32分
29 月明かり平家の琵琶の響きあり 木粋 2月28日 18時06分
30 峰まで続く葛のさやけさ

敗荷の影寂光に冴ゆ

みお

東鶴

2月28日 22時02分

2月28日 22時12分

31 霧流れ歩荷の喘ぐ塩の道 2月28日 23時32分
32 山菜入りの焼味噌を舐め 3月1日 00時00分
33 新学期うちの坊やもつくしんぼ はる 3月1日 10時09分
34 「ほう」と声して耕馬向き変ゆ やまめ 3月1日 10時42分
35 春風や花嫁御寮野道ゆく ひとし 3月1日 11時18分
挙句 腹をたたきて老翁安堵す

草履に春の泥を確かめ

ゆう

みお

3月1日 11時31分

3月1日 11時32分