愛はいつか遠ざかるもの風のようにだから祈りを受け止めないで ひっそりと私の肩に手をかける別れというやつ憎みきれない もういいよって心の中で言ってみて嘘つきの僕が嫌になってる 影のようにいつだってそばにあるくせにとびきり寂しい時はない愛 信じたい愛というもの信じたい歌というもの、そう云ってみる たったひとりぽつんと宇宙にあるようで口吹いているせつなき心 愛か恋か、今必然に愛でなきゃ自分というもの支えきれない そっと手を心のひだにあててみてかすかな温みを愛と名づける おろおろと歌うたってる寂しさを唯一の人に迫る夕暮れ 何してるんだろう?僕は、どこかしら落ち着いている自分は不純 愛なんて、捨てばちに吐き捨てる夜は、ボリュームなんかふっとべばいい 街角に何の意味なく佇んで頽れてゆく愛を見ている 日めくりをまた一枚と破り捨て愛の去りゆく速度と思う 木はなびき秋の光に満ち満ちぬ愛なんて畢竟それだけのもの ふっとここにある私のいのちなり愛はひっそり彗星のように 一言も口をきかずに座ってる朝はとっても憎くなる秋 |