桃李歌壇

微積分連歌第5回興行

夏の街

投稿室

前書  神様の水遣り説 ビル育成ゲーム
発句  み 「水ヤリ忘ルナ」ビルの生えゆく夏の街 化猫
脇   き  今日も天使はメットから汗      瓶
第3  さ 杯に散るや蹴鞠の難しく        ひとし
第4  あ  網に罹りし魚いっぴき        堂島屋
第5  の 軒下の干物となりて今朝の月      碁仇
第6  お  音さはやかに柏手をうつ       ひとし
第7  た 丈足らず瘤をつくりて初相撲      若翁
第8  け  化粧の透けて色白の肌        重陽
第9  び ビスケットぽろりぽろぽろ愛想なく   はる 
第10 う  裏山の雪がさと崩れる        重陽
第11 つ 釣天井冬の蚊ひとつ張りつきて     幽児
第12 せ  成層圏のモヤシ土産に        白菊
第13 な 就中雨月に魔女の届け物        幽児 
第14 つ  剣が解きし竈馬の呪い        化猫
第15 は 反乱の狼煙あがりて雁乱れ        重陽
第16 け  傾城の美はゆめまぼろしか      木菟
第17 さ 佐保姫がそっと花びら吹きこぼし       正棋
第18        摩天楼より春のパノラマ         正棋

折句 三吉三あの小竹火映せ夏破袈裟                        白菊

起首 1998/6/11   満尾 1999/3/9

句会遊浦の皆さんと共同で微積分連歌を製作しています。

17韻の半歌仙の頭韻を連ねると俳句になるように作ります。

実作例として京祭という作品を御覧下さい。